四十八話
ミリアーヌを連れロッテムハルト近辺の森に転移した。
「転移魔法って便利ですよね。私も使えるようになるかなぁ」
「素質は十分あるので修行次第で使えるようになると思いますよ」
森を抜けロッテムハルトの門に歩いていく。
一般入門者を避け貴族用の入門口に向かい貴族証を呈示する。
「見たことのない証ですね。確認するのでしばらくお待ちください」
そういうと詰所へ入っていく。
しばらく待っていると他の衛兵より立派な恰好の中年の男性がやってくる。
「大公爵閣下申し訳ありませんでした。何分見たことをない証ですので確認に時間がかかりました」
「お勤めご苦労様です」
証が本物だと認められ無事門を潜り街へと入る。
「買い物の前に教会にいきましょうか」
「そういえば聖女に認定された報告もまだでしたね」
「そうですね。屋敷より先にロッテムハルトに寄るべきだったでしょうか」
「大丈夫だと思いますよ」
話ながら道を進んでいくと大きいが質素な装いの教会についた。
教会の中に入るとシスターが声をかけてくる。
「ミリアーヌじゃない。王都へ行ってから中々帰ってこないから心配してたのよ」
「アンナ久しぶりね。師匠についていってずっと修行してたから」
気安い二人の会話を聞いていると仲が良いのだろう。
「積もる話もあるでしょう。私はお祈りしてきますからゆっくりしていてください」
お布施をアンナと言われたシスターに渡し空いている席に座る。
祈りをはじめると浮遊感に襲われまたあの謎の白い空間を漂っていた。
「よく来ましたね」
推測があっているのか確認する為に質問をぶつける。
「魔王が現れたら討伐せよということであっているのでしょうか」
「えぇ。その考えで間違っていません。貴方に伝え忘れたことがありました」
「伝え忘れたですか」
「貴方は呪いの効果で死ぬことができません。子孫を残すことも不可能です。代わりに相手の血を取り込み貴方の血を与えることで眷属とし貴方の加護を与えることが可能になります」
「死ねないのは私の目指していた研究の目標地点だったから構わないのですが眷属とすることによるデメリットとかはないのでしょうか」
「眷属とすることで各種能力があがり寿命が延びます。これは未来視による助言ですが魔法にばかり頼ってはいけませんよ。それではそろそろ時間ですね」
浮遊する感覚がし目を開けると教会に戻ってきたようだ。
質問に全て答えて貰えなかったが得るものは多かった。




