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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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四十六話

居間でコーヒーを飲みながら朝御飯が出来るのを待っているとミリアーヌが部屋から起きてきた。

「師匠。おはようございます」

「おはよう。よく眠れたかな」

「はい。疲れていたのかベッドに横になったら眠ってしまいました」

多めに入れておいたコーヒーをカップに移しミリアーヌの前に出す。

「ありがとうございます」

丁度いいタイミングでセバスチャンが朝食を配膳してくれる。

今日のメニューは食パンに目玉焼きベーコンとサラダのようだ。

味わいながらコーヒーで流し込んでいく。

食事を終えミリアーヌと共に庭に出る。

「今日から本格的に魔術を教えてくれるとのことでしたがどんなことをするんですか」

「魔力はイメージが大事だからイメージ練習がメインになるかな」

「詠唱とかはないんですか」

「詠唱は確かに唱えれば一定の効果があるけれど戦闘中には隙にもなる。無詠唱でできるならそれに越したことはない」

「確かに詠唱中に襲われたら詠唱どころじゃないですね」

「まず体内で魔力を練って体外に放出して火をイメージしてみましょうか」

ミリアーヌの魔力の流れを観察する。

魔力を練るところまではうまくできているようだ。

「わわ、火ってどういう感じでしたっけ」

火のイメージが甘いのか直ぐに霧散してしまう。

「お手本を見せましょう」

手の先に火を出現させる。

「わぁ~それです。それですよ。さすが師匠」

「それではもう一度やってみましょうか」

「はい。今度こそ」

すぐ近くにお手本があるからだろう。

先ほどと違いか細いが火を出すことに成功した。

「師匠のとは全然違いますね」

「イメージがまだまだ甘いからですよ。繰り返し練習をしていればちゃんと出来るようになりますから」

他の系統の魔法も基礎的な部分から教えていく。


修行をはじめて一週間。

改善の余地はまだまだあるがある程度様になってきた所で攻撃魔法の実習に移ってもいいだろう。

「よく頑張りましたね。順調に成長できていますよ」

「ありがとうございます。師匠のおかげです」

「次はいよいよ攻撃魔法の使い方に移りますよ」

「はい。師匠」

元気よく返事をするミリアーヌ。

「今回は火事になったら困りますから水からいきましょうか。まずは基礎通りイメージして形を留めます。そしてそれを移動させ目標にぶつけます」

お手本として実演して木にぶつけて見せる。

「わぁー。すごい威力ですね」

「最初はここまでの威力はでませんが繰り返せば初級魔法でもここまでの威力が出ます。これは詠唱魔法でいう所のウォーターボールという魔術になります。それではやってみてください」

「はい」

水を射出するとゆっくりと木に向かっていき濡らした程度で終わった。

「最初はそんなものです。繰り返し頑張りましょうか」

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