四十三話
一日での祝Pv500越えということで本日四話目の更新です。
白い不思議な空間から戻ってくる。
隣を見ると祈りを奉げているミリアーヌがいる。
時間はそれ程経っていないようだ。
「師匠、私の顔をみてどうしましたか」
神様にあっていたとは言えず誤魔化しつつ無難に回答する。
「いえ、真剣に祈っているなと思いまして」
「これでも敬虔な信徒ですから」
後ろから声をかけられる。
「貴方がミリアーヌさんですね。大司教を務めるマーカスと申します」
「大司教様はじめましてミリアーヌです」
「祭壇のほうで祈りを奉げて貰えますか。私が祝詞を奉げてそれで儀式は終わりとなりますので」
大司教の指示で祭壇に向かうミリアーヌを見送り先程の事を考える。
一個の種として定着ということは術式にやはり無理があったのだろうか。
祝福ではなく呪いと言われたことも気になるが今考えても仕方ないだろう。
気になるのは栄えていたはずの古代文明を壊滅に追いやったと思われる破壊神だろうか。
屋敷に戻り文献の再調査が必要だろう。
祭壇の前で祈りを奉げているミリアーヌの方に目を向ける。
弟子の晴れ舞台である考え事を止めそちらに集中する。
大司教が祝詞を奉げ終わると同時にミリアーヌが光に包まれる。
大司教が驚いた表情をしてミリアーヌに語りかけている。
「聖女の儀式でここまで光る方を見たことがない是非本部の教会に所属を」
ここから祭壇までは距離があり普通は聞こえないはずだが聞こえている。
「いえ私はまだまだ修行中の身ですので師匠についていきます」
「そうですか残念ですがまだ貴方はお若い精進してください」
戻ってきたミリアーヌは嬉しそうだ。
「師匠終わりましたよ」
「ええ、光の祝福を受けたみたいでしたよ」
「貴方がミリアーヌさんの師匠ですか。聖女の祝福を受けた方は回復魔法の効力があがったり光魔法が使えるようになる方が多いのですよ」
「なるほど。それではミリアーヌの修行方法を見直す必要がありますね」
「師匠これからどうするのですか」
「少しやることが出来ましたので必要な物を買ったら私の屋敷に戻りますよ」
教会を辞した後食料品や嗜好品を買うために商店街をまわる。
「師匠ずいぶん買い集めるんですね」
「私の屋敷は辺鄙なところにありますからね。買いたい物があるなら今のうちですよ」
「でしたら甘い物とかが欲しいです」
「甘い物ですか修行で疲れた時とかに食べると効率があがりますからいいですよ」
いくつかの店舗を梯子してスイーツを買い集めた。




