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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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三十話

ギリアムの元を辞しグーカスと共に傭兵達の元へ向かう。

御飯を食べながら談笑している人、武具の手入れをしている人様々だ。

「よう。ウィリアム大活躍じゃないか」

「アルベドさん無事だったんですね」

「魔法には悩まされたが斬り合いなら負けねぇよ」

「ウィリアム殿、御飯まだでしょう。食べながら今後の話をしましょう」

配給で食事を受け取った後、適当な所に座る。

メニューは相変わらず固いパンに肉と野菜を煮込んだスープだ。

「ギリアム殿、死者が多いとのことですが細かいことを聞いても」

「我々は特に魔術師が少ないので被害を減らすために最低限の歩哨を立て敵兵が近づくまで防壁の後ろに隠れていたんだ」

「手薄だと思われたんだろうな。梯子をかけられてからは多くの歩兵が送り込まれてきてな休む暇もない感じだったぜ」

「寄せ集めの集団ですからね。咄嗟の連携とかがうまくできないのですよ。何度か防壁の上まで登られて背後から斬られる者なんかも出まして」

「ウィリアムが後続を魔術で攻撃して攻勢を削いでくれていなかったら占拠されていただろうな」

「相手の魔術師はかなり潰しましたし魔術障壁を張るので大丈夫でしょう。前線復帰を速めるために私の持っているポーションを配布しておきましょう」

収納魔法からポーションを取り出し並べていく。

「それは助かるが代金とか払えないぞ」

「今は戦争を切り抜けるほうが重要ですからお気になさらずに」

ギリアム達との会話を終え怪我人の集められているエリアに向かう。

軽症者の手当ては終わっているようだ。

重傷者の治療を続けていたミリアーヌが出迎えてくれる。

「ウィリアム様、おつかれさまです。こちらの方々を見て貰えないでしょうか」

「ええ、構いませんよ。そのつもりで来ましたから」

手早く重傷者にハイヒールをかけて治していく。

「相変わらずすごい腕前ですね。我々だけでは命を繋ぐのがやっとの方もいたのに」

「こればかりは経験を積むしかないですね。この戦争が終わったらコツなどをお教えしましょう」

「ウィリアム様約束ですよ」

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