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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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二十八話

今日の天候は晴れ本日も厳しい攻防戦が予想される。

相手は力攻めを続けるようで防壁付近にはさっそく攻撃魔法が飛んできていた。

対魔法用の障壁を味方の魔術師に任せ雷陣で相手の魔術師を射貫いていく。

攻撃することしばし味方にも被害が出ているが相手の魔術師が減ったことで魔法の密度は減っていく。

「ウィリアム殿、すまないが兵の消耗が想定より多い救護班に合流して前線復帰を手伝って貰えないだろうか」

「わかりました」

離れる前に防壁まであと半分まで詰め寄っている敵兵に爆発魔法であるエクスプロージョンを放ち蹴散らしておく。

結果を見届けることなく防壁を降り怪我人の集まっているエリアに向かう。

向かった先ではミリアーヌをはじめとして神職者達が忙しそうに立ち回っている。

怪我人の中心に立ちエリアハイヒールで応急処置を施して重傷者への治療に移る。

軽傷だった者達はお礼をいい持ち場に戻っていく。

「ウィリアムさんありがとうございます。こちらの方をお願いします」

見たところかなり重症なようだ。

立派だったであろうロープは所々裂けており血で赤黒く変色している。

ハイヒールを丁寧にかけていき仕上げに減った血液の補充促進効果のある薬品を飲ませる。

「ありがとうございます。これでまだまだ戦えます」

「失った血の量が多い。補うための薬は飲ませたが前線に復帰せず休んでいてください」

その後も治療を続け前線に兵士達を送り返し続ける。

一区切りついたところでミリアーヌがふらつくのを見かける。

他の神職者達も疲労の色が濃い。

薬品を併用することで消費魔力を抑えていたようだが魔力切れに近いのだろう。

「ミリアーヌ、これを飲んで少し休んだ方がいい」

魔力回復薬を手渡す。

「すみません。助かります」

他の神職者達も休ませた方がいいだろうと判断し疲れを取れるハーブティーに魔力回復を促進する葉をブレンドし魔法で人数分のお茶を入れ手渡していく。

「何か不足しているものはあるか」

「補給が来るはずですが今のペースだと薬品が少し足りないかもしれません」

「わかった。補充しておこう」

薬品が置いてあるエリアに移動して収納魔法から薬品と魔力回復薬を出しておく。

補充を終え前線に復帰するべく防壁に戻ると敵兵があと少しの所まで近づいてきていた。

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