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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百八十一話

街の運営の大部分を官僚に任せてクランメンバーを引き連れてマクロードの森の奥に入る。

目指すのはリザードマンと大蛇が生息している湿地帯だ。

リザードマン達が使う武器は鋳つぶして新たな武器の材料になるしリザードマンの皮は防具として優秀だ。

大蛇の皮は鞄に加工して空間拡張に時間停止の魔法をかければ高額商品の出来上がりだ。

湿地帯に足を踏み入れると早速こちらを感知した大蛇が向かってくる。

クランメンバーに手本を見せるように飛びかかってくる大蛇を回避して首を切り落とす。

手早く収納魔法に収め指示を出す。

このまま大蛇を相手にする組とリザードマンを狩る組に分かれ集合日時を決め散開する。

クランメンバーの動きを探索魔法で探知したままこの辺にしか生えていない薬草や果物を採取する。

慣れない足場に初めて相対する魔物に苦戦はしているようだが確実に倒せているようだ。

たまに大蛇が襲ってくるが手早く片付け採取作業を続ける。

吸血鬼になったおかげで夜目が効き不眠不休で作業を続け集合日時になったので集合場所に向かう。

クランメンバー達は慣れない環境に湿地帯特有の気候で疲労の色は濃いが全員無事揃っている。

成果を聞くと皆自慢げに話しをしてくれる。

街に戻り冒険者ギルドで素材と採取した果物を換金してもらう。

解体も冒険者ギルドの大事な仕事の為大蛇の皮を引き取る契約をして冒険者ギルドを後にした。

クランハウスに戻り官僚が仕分けしてくれている書類に目を通し指示を出した後は採取してきた薬草を調合して薬屋に買い取ってもらう。

街の人の生の声を聴くべく酒場に顔を出して雑談に興じる。

酒を飲む彼らの顔は明るい。

ロッテムハルトでは仕事にありつくのに苦労していたがここでは人手が足りておらず常に何かしらの仕事にありつけるからだ。

人手が足りていないのは問題だがロッテムハルトや王都であるマーモンドからの移民を募っているのでその結果待ちだ。

現在いる人達で遣り繰りするしかないが派遣されてきている官僚は優秀なようで人員の割り振りなどが優れているようだ。

通信用の水晶で仲間達と情報のやりとりをしたが人が順調に集まり訓練を消化しているとのことで一安心だ。

酒場のステージで吟遊詩人が語りだす。

題材は大賢者の物語だ。

他人から自分の話を聞くのは中々新鮮だ。

周囲の人々は盛り上がっているが気恥ずかしい気持ちもあり勘定を支払い酒場を後にする。

街の経営は若干の問題を含みつつも順調そのものだ。

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