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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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十八話

行程は何もなく進みロッテムハルトに戻ってきた。

アーネストは迷いなく貴族用の入門列に並び貴族章を呈示する。

「彼らは私の連れです」

「そうですか。お前たち通っていいぞ」

門を入ってしばらくしたところでアーネストの荷物を取り出し渡す。

「それではここで解散しましょうか。今回は私の依頼を受けてくださりありがとうございました」


ギルドに向かう道すがら。

「アーネストさんって貴族だったんですね」

「人は見為によらないってことだな」

「なんにしても無事依頼が終わってよかったですね」

「無事ねぇ・・・被害はなかったが報告義務がめんどくせぇな」

時刻が夕方ということもあり冒険者ギルドの中は活気で満ちている。

「我々は席を確保しときますね」

「そうだな。全員で並ぶ必要もないだろう」

ダッカスと二人で受付の列に並びながら。

「報告は任せて買取処理を行っておきますね」

襲われていた行商人を助けたときのオークと襲ってきた男の副産物で大量のウルフの素材がある。

「そうだな。報告ついでにDランクに推薦しておく。お前さん程の腕がありながら低ランクなんて詐欺だ」

「ありがとうございます。でもいいんですか」

推薦は余程の事がないと通らない。

「冒険者ギルドとはこれでも仲が良いんだぜ」

ギルドと仲が良いというのはそれだけ普段から頼りにされているということでもある。

順番になり買取票を受け取り買取所の扉を潜る。

「よう。お前さんか」

以前買取をしてくれた人が対応してくれる。

「今回はオークとウルフの買取をお願いします」

「わかった。そこに出してくれ」

言われた場所に次々に出していくと係の人の表情が驚愕につつまれる。

「オークの数はいいとしてなんだそのウルフの量は」

「ちょっとしたトラブルに巻き込まれまして」

「細かいことは聞かんが無茶は程ほどにな」

時間はかかったが無事買取票にサインを貰って受付に渡す。

「ウィリアムさんですね。ギルドマスターがお話したいことがあるそうなのでこちらに」

受付の人に促されギルドの奥に入っていく。

「失礼します。ウィリアムさんをご案内しました」

「あぁ。ご苦労様。君は戻っていいよ」

ギルドマスターは想像以上に若々しい青年だ。

よく見ると耳が長く長寿種のエルフだとわかる。

ギルドマスター本人が自ら茶器を手に取り紅茶を出してくれる。

「まぁ、お座りください。ウィリアム・フォン・マクロード大公爵閣下」

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