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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百七十八話

長いごとダンジョンで過ごし久々に地上に出て来た。

クランの状況を確かめるために野営地に向かう。

休息を取っていたメンバーに挨拶して情報収集を開始する。

街はスタンビードの起こる前に戻り逃げていた冒険者も戻ってきて経済は順調にまわっているようだ。

最近ではダンジョンの第三層まで進みクランメンバーの懐具合はだいぶ良いようだ。

全員が集まるのを待ち方針を決める。

クランの街の人達からの評価は高いが元々この街にいた冒険者と利害関係が被る為問題になっていることを知り王都への撤退を決める。

ただ戻るのではなく街道沿いの魔物を討伐しながら王都へ向かう。

自分と仲間達が竜王達との修行で強くなったようにクランメンバー達も成長していて頼もしい限りだ。

時間はかかったが無事王都の拠点に戻ってきた。

王宮に戻ってきたことを報告する為に向かう。

いつもの応接室に通され国王陛下と宰相がやってくる。

「お久しぶりでございます」

「無事に戻ってきたことをまずは喜ぼう」

「サンクトリアの領主からは栄光の暁のおかげで好景気だと報告があがってきておりますよ」

「冒険者達も戻ってきてもう大丈夫だと判断して王都に帰還してまいりました」

「ウィリアム卿からの報告の元軍備を拡張したおかげで魔物の増加傾向にも対応できている。問題があるとしたら王都に仕事を求めて出て来たのはいいものの職につけずに浮浪者になる者達だが」

「国としても支援をしたい所ではありますが回せる予算にも限りがありますので」

「我々は弱者救済を胸とするクランですが全ての人を救うのは難しいですね」

「ウィリアム卿には選択肢の少ない子供や女性を中心に救って貰えればと考えておる」

「成人男性なら徴募して兵士にするという選択肢を与えることが可能ですから」

「住む場所の問題がありますね」

「確かに。これ以上戦闘能力を持った民が一か所に集まると問題視する貴族もでてくるでしょう」

「そういうことならウィリアム卿の所領であるマクロードの森に村を作ってみたらどうだろうか」

「マクロードの森にですか」

「現在はギリアム卿が兵士の練兵をかねて間引きを行っているが国境の守備兵が手薄になる問題も解決できる」

国王陛下の提案にも一理ある。

「村を作ってくれるなら各種ギルドにはこちらから話を通して手配をいたしますがいかがでしょうか」

一から村を作るのは大変だが各ギルドの支援を受けられるなら話は別だ。

「資金は幸い潤沢にありますしやってみましょう」

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