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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百七十四話

「剣の修行はこんなものでよいじゃろ。次は魔法を鍛えるとするかの」

竜王に言われるままに魔法を発動させる。

標的となっているのは竜の皮に付与魔法で限界まで魔法耐性を高めたものだ。

「魔法はまぁまぁじゃが威力には改善の余地がありそうじゃの」

竜王は見本とばかりに魔法を放ち標的の竜の皮を消滅してみせる。

新しい標的を用意して自分と竜王の放った魔法を比較して魔法を放つ。

「先ほどと比べると威力があがったの。繰り返してみぃ」

言われるまま魔法を繰り返し発動させ修行に励む。

魔力が枯渇するまで繰り返し今は瞑想をして傷ついた魔力回路を整え魔力を回復するのに専念する。

「なりたての始祖にしては魔力の量もまずまずじゃの」

「貴方と比べたら自分が赤子に見えますね」

「儂は大古より生きておるし魔界で散々暴れまわって経験を積んでおるからの。主に足りてないのは経験じゃよ。人としては優れておるが化け物としては全く足りておらぬ」

「貴方が言うと説得力がありますね」

「魔力が回復したら魔法のみで上級竜を相手にして貰おうかの」

「疑問に思っていたのですが同族が倒されて何も思わないのですか」

「古代竜と奴らは別物じゃよ。ダンジョンが自動的に生み出すものだしの。眷属の中には奴らのことを食料としてしか見ていない者もおるぐらいじゃ」

「そうなのですね」

狩ってきた上級竜は竜王の眷属が素材として加工したものを渡してくれて肉はどうしてるのかと思ったが食料として消費されていたようだ。

「それでは魔力も回復しましたし狩りにいってきますね」

「うむ。苦戦すると思うがお主なら大丈夫じゃ」

八層に赴き言われた通り魔法のみで上級竜の相手をする。

魔力切れを起こさないように注意を払いながら威力を重視した魔法で次々としとめていく。

慎重すぎるかもしれないが群れを倒すごとに瞑想をして魔力を回復させる。

時間はかかったが無事に討伐を終えて十層に戻った。

「時間はかかったが無事戻ったか。早速訓練の成果をみてみることにしよう」

用意された標的の竜の皮に魔法を発動させる。

消滅させるには至らなかったがボロボロにするのには成功した。

「短期間でここまで出来れば上出来じゃろうて」

なんとか及第点を貰えたようだ。

「あんまり根を詰めすぎるのもよくないしの少し休憩といこうかの」

竜王と二人で円卓の置かれた部屋に移動して酒と料理を楽しんでいるとアルウィンとアリシアがやってくる。

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