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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百七十三話

宴会の翌日竜王に呼ばれて訪れたのは武具を保管している保管庫だ。

「ここにある武具は定期的に生え変わる我らの牙や鱗を加工して作られた最高品質なものだ。好きな物を選ぶといい」

剣や槍はもちろんのことアスカ皇国の刀といったものまで揃っている。

防具も鎧やロープといったものまで揃っておりどれも一流と呼べる付与魔法がかけられている。

「本当に貰ってしまっても構わないのですか」

「我らはあまり使わんからの。これらも暇を持て余した眷属が趣味で作っているのでな」

仲間達と共にそれぞれ装備を吟味する。

使い慣れた剣と皮鎧にロープを選び身につける。

「これで装備は整ったの。しばらくは八層におる上級竜を相手にするといいじゃろ」

仲間達と共に八層に向かい上級竜と対峙する。

武具のおかげであれほど苦戦していた上級竜の鱗がスパスパと斬れる。

「竜の牙は全てを貫くと言われていますがこれは凄まじいですね」

「魔法の補正も高いですしこれならいけます」

ミリアーヌは風の刃で上級竜の首を切断してみせる。

その後も順調に狩り進め一週間ほどをかけて八層の上級竜を狩りつくした。

上級竜から貰える経験値は高く肉体が強化されたのを実感する。

十層に戻り竜王と対峙する。

「ふぉふぉ。思ったより早かったの。主は我が直接指導するとして他の者はアルウィンとアリシアに任せることにしよう」

「よろしくお願いします」

闘技場のような場所に移動して竜王と対峙する。

「先手を譲ろう。どこからでもかかってくるとええ」

ただ立っているだけだというのにどこにも隙がない。

いっきに間合いをつめ上段から剣を振り下ろすがやすやすと回避される。

「悪くない太刀筋じゃがまだまだ無駄が多いの」

影渡りで背後をとり横なぎに剣を振るうがひょいとしゃがんで回避される。

「このまま続けても成長は見込めぬな。基礎の素振りから教えることにしようかの」

竜王の言葉に従い素振りを繰り返す。

剣も魔法も独学で身につけた為師と呼べるようなものはなく新鮮に感じる。

とにかく我流でついた癖と無駄を削ぎ落す作業が続く。

途方もない時間を素振りに費やし竜王から技を教えてもらい実戦する。

何度も繰り返し確実に自分のものにするため一振り一振り集中して行う。

竜王の指導は厳しいが確実に強くなっていると実感できる。

上級竜のリポップ時間を竜王は把握しており一人で八層に向かい訓練の成果を試しては竜王との修行を繰り返した。

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