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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百六十六話

「冒険者が減ってますますスタンビードの可能性が高まっているということですね」

「仕事が出来ない冒険者は他の街に移動してしまってスタンビードの際の緊急依頼で冒険者を戦力にするのも難しいようです」

「街を軽く見まわってきましたがダンジョンからの食料供給に頼っていて食料の値段があがっているようです」

「メンバーには一層の攻略をしてもらって我々は二層以降の階攻略を目指そうと思うのですが」

「まだ不安の残るメンバーもいますが他の人達がフォローすれば何とかなると思います」

方針を固めて決定する。

翌日休息中のメンバーを集めて休息が終わり次第ダンジョンの攻略に取り掛かるように指示を出して仲間達とダンジョンに向かう。

王国軍が間引きの為に侵入したのか入り口付近に魔物の反応はなく極力戦闘を避け次の階層を目指す。

二層目は森林地帯が続き虫や蛇の魔物が大量に生息しているようだ。

数が多く女性陣からは評判の悪い獲物であるが討伐しないわけにもいかず次々と狩っていく。

「どこを見ても虫虫虫。嫌になります」

「まったく同感ですね」

「とはいえ数が多くて加工のしやすい虫の素材はいい資金稼ぎになりますからね」

「スイーツ食べ放題がいい」

後の楽しみの為我慢する方向で女性陣はこの苦行に耐えるようにしたようだ。

探索魔法を併用して狩り漏らしがないようにまわっているが五人で狩るには広大だ。

何度も休憩を挟みながらしらみつぶしに魔物を掃討していく。

苦労して第三階層までやってきた。

ここでは全体的に水場が多く魚介類や甲殻類等が魔物化したものが出迎えてくれる。

近づくと魚型の魔物が水から飛び出してきて襲ってくる。

それらを冷静に対処してしとめ収納魔法やアイテムバックに収めていく。

侵攻を阻むように蟹の魔物が道を塞ぎそれらもなるべく損傷させぬように狩り回収する。

安全を確保した後新鮮な魚型の魔物や蟹の魔物を調理して休憩を取る。

「この魚油が乗っていて美味しいですよ」

「蟹も濃厚な出汁が出ていて美味しいです」

存分に腹を満たした後探索を続ける。

新鮮な食料が手に入るとあって二層と違い女性陣のやる気が違う。

ハイペースで階層を巡り次々と魔物を討伐していった。

一層で狩りをしているクランメンバーも気になるがスタンビードを起こさせないことを優先する為に次の階層を目指すことにした。

四階層目は湿地帯が広がっており集団で暮らす魔物が多いようだ。

群れてはいないが大蛇の気配も感じる。

素材として美味しい魔物の気配を感じてやる気が出て来たのだった。

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