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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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十六話

パチパチと火の爆ぜる音をBGMにダッカスと共に警戒の為に起きている。

他の三名は明日の為に仮眠を取っている。

「このままウィリアムが俺達とパーティーを組んでくれると助かるんだが」

「今回は遺跡に興味を持っただけですからね」

自分が組めば彼らの安定度は圧倒的に上がるだろうが彼らの為にはならないだろう。

その後も何事もなく時間は過ぎていく。


交代の時間になりフェンが起きてきたがロンが起きてこない。

魔力枯渇寸前まで探索魔法の練習をしたのが響いているのだろう。

「ロンさんはそのまま眠らせておいてあげましょう。代わりに私が引き受けますので」

「それだとウィリアムの負担が大きすぎないか」

「魔力不足には眠るのが一番ですし、判断力の落ちている魔術師程危ういのもないですよ」

「そういうもんか」

「えぇ、明日もアーネストさんは調査をする気満々のようですし何かあった時の為に体調は万全にしておかないと」

「じゃぁ、俺は寝るが何かあったら起こしてくれ」

ダッカスが横になるとすぐに寝息が聞こえてくる。

「相変わらずダッカスは寝るのが早いなぁ。肝が据わっているというかなんというか」

フェンにコーヒーを渡しながら

「眠れるときに寝るのはリーダーとして優秀な要素の一つですよ。判断も的確ですしいいパーティーですね」

「そういって貰えるとうれしいな。でも、こうやって細かい所に気配りできるウィリアムが加入してくれるともっとよくなると思うけど」

冒険者の三人パーティーは小回りが利く分、戦力としてはギリギリだ。

誰かがミスをしてもそれをフォローするのが難しい。

「普段は細かいことをフェンさんがしているのでは」

「どうしてそう思うんだい」

「一番の理由は斥候役の人ってそういう性格の人が多いですから」

「確かに細かいことは基本僕の仕事だけど、ウィリアムみたいに大判振る舞いはできないかな。予算の問題もあるし」

普通の人は持ち運べる物に限界があるし嗜好品は基本的に高い。

ギリギリの予算を遣り繰りしている冒険者だと真っ先に切り捨ての対象になるのだろう。

フェンと雑談しながら過ごしているとき常時展開している探索魔法に人の反応をキャッチした。


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