表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

145/189

百四十五話

クランを創設して最初にしたことは領主から許可を取り大工ギルドに依頼を出して街の外にクランの拠点を作ることだった。

動けるメンバーにミリアーヌとミーシャをつけて近隣の森に薬草採取にいって貰っている。

残ったメンバーにはカタリーナと天ちゃんにラファエルが指導を続行している。

先の防衛線で活躍したことにより加入希望者が集まってきて指導は忙しいようだ。

自分は何をやっているかと言えばクランメンバーに持たせる為に大蛇の皮を加工して鞄を作りマジックバックの量産をしている。

クランの経営は持ち出しで赤字だが出来ることをコツコツと進めていくしかないと割り切り覚悟を決める。

この辺りの村は大事な食料供給源なのだが防衛に手を回すことができず荒れ果てて機能していない所もあり物価が高い。

胃が弱っている人たちには野菜スープを与え大丈夫な人には収納魔法の肥やしになっている肉を中心とした食事になっている。

「ウィリアムのおじちゃん衛兵の人が来てるよ」

作業に没頭していた所にクランメンバーの子供が声をかけてくる。

「ありがとう」

お礼を言って頭を撫でてあげる。

「こっちだよ」

子供の後をついていくと衛兵隊長が待っていた。

「わざわざ来てもらってすみません」

「いえいえ。お忙しいのはわかっておりますから。折り入ってご相談があります」

「なんでしょうか」

「少しでもスタンビードを遅らせる為にダンジョンの間引きを行おうと思うのですが合同でできないかと」

「メンバーは実戦経験が圧倒的に足りてませんからよろこんで協力させていただきます」

その後は細かい調整を衛兵隊長と詰める。

間引きに参加するのは動けるメンバーに集団行動を叩きこまれた人達と怪我をした時の為にミリアーヌと自分が参加することにする。

「それでは明日はよろしくお願いします」

「迷惑をおかけするかもしれませんがこちらこそよろしくお願いします」

話し合いが終わり戻ろうとすると子供達に囲まれる。

稽古をつけて欲しいと口々にする子供達に幻術でゴブリンやウルフを再現して相手をする。

うまく動ける子もいれば恐怖で訓練の結果を生かせない子もいる。

丁寧に指導をして恐怖を取り除き少しずつではあるが教え通りの動きを取れるようになる。

倒せれば褒めて自信がつくように誘導すると的確に武器を振るえるようになった。

まだまだ実戦に投入するには不安が残るが子供達の育成も順調と言える。

子供達は体力の限界まで模擬戦を繰り返し今は休憩している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ