表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

141/189

百四十一話

街に戻ってくる道中もリポップした魔物を討伐して帰ってきた。

冒険者ギルドに着くと職員が対応してくれる。

「ずっと戻ってこないので何かあったのではないかと心配しました」

「ダンジョンの魔物が思っていたより多くて討伐に時間がかかったんですよ。買い取り処理をお願いします」

苦笑いを浮かべながら答える。

「こちらを持って買取所の方へお願いします」

ギルド職員に促され買取所へと足を向ける。

「買取所へようこそ。最近は閑古鳥がないていたから歓迎するぞ」

仲間達が職員に促されてアイテムバックから次々と成果物を取り出していく。

笑顔だった職員さんが驚愕の表情をする。

「すまんが全ては買い取れそうにない。ここで止めてくれ」

職員さんは周りにいた人を呼んで査定を開始する。

「すまんが量が多すぎて時間がかかる。Sランク冒険者ってのは凄いもんだな」

全員で残る意味もないので仲間達を促す。

「皆は酒場にいって時間を潰していてください」

「わかりました」

仲間達が買取所から出て行くのを見送る。

職員たちはダンジョンの街と言われるだけありてきぱきと査定処理を進めている。

しばらく時間が経った後査定を終えた職員に声をかけられる。

「待たせたな。まだ在庫を抱えてそうだが早くても三日後ぐらいに頼む」

「わかりました」

買取票を無事受け取りそれを受付に持っていく。

「確かにお預かりいたします。額が額なので少々お待ちください」

受付のお姉さんは一度奥まで引っ込み重そうな革袋を持って戻ってくる。

「これが報酬になります。またのご利用をお待ちしております」

仲間達を探して酒場を区画に足を踏み入れると騒ぎが起きていることに気が付く。

発生源はどうやら仲間達のようだ。

ラファエルが男を一人投げ飛ばしたところだった。

「これは一体何の騒ぎですか」

「師匠。酌をしろってうるさい人達が多くて。私達も困っているんです」

仲間達は美人揃いだ。

酒に溺れて思考力の落ちた男達の所で待たせたのは失敗したかと思っていると一人の男が出てきて謝罪してくる。

「美人さんが多くて誘惑されるのはわかるが相手との実力差ぐらい感じとりやがれ。そんなんじゃ次のスタンビートで死ぬぞ」

「死ぬ前にいい思いをしようとですね」

「こわーいお兄さんの紐付きだ。諦めな」

男はこちらを指し示し諦めろと酒場中の男達に示す。

男達の嫉妬のこもった目線を感じる。

「ウィリアムさん何だか居心地が悪いから場所かえよーよ」

カタリーナがそう言ってくるので代金を支払い冒険者ギルドを後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ