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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百三十九話

深層に突入すると今まではとは違いきっちり装備を固め統率の取れた動きを見せるハイリザードマンが目に入ってきた。

仲間達は臆することなく向かっていくが相手は殲滅されることも織り込み済みなのか統制を乱すことなく立ち向かってくる。

これなら手を出していいだろうと腰に差した剣に手を伸ばし次々と首を狩っていく。

かなりの時間をかけ周囲に動くものがないのを確認してハイリザードマンの遺体と装備していた防具と武器を回収する。

「修行する前だったら苦戦を強いられるところでしたね」

長時間にわたり統制の取れた動きを見せた相手に流石に疲労の色が見える。

まだ入り口だが今後もこれ以上の戦いが繰り広げられることが予想される。

体力的には余裕があるが精神的なことを考えて休憩を取れるときに取ろうということで小休止に入る。

「動いた後に食べる甘いものは格別ですね」

女性陣は糖分補給を行っているようだ。

リポップ速度が速いのかハイリザードマンが度々襲い掛かってくるが仲間達を休憩させるために排除にまわる。

十分な休憩をとった後次のエリアに向かうとミノタウロスの群れと遭遇する。

ハイリザードマンと違いこちらは本能のままに突っ込んでくるようだ。

優れた膂力は脅威だが動きは単調であり難なく仕留めていく。

巨大な体を持つため戦えるスペースを作るため掃討が終わっていないが死体と武器を回収してまわりサポートに努める。

以前セバスチャンが言っていたダンジョンは魔王達の拠点であったという言葉を思い出す。

これだけの物量を街にぶつけられれば持ちこたえられない街も当然でてくる。

複数のダンジョンを近くに持つイルムの街は現状でも犠牲者を出してギリギリ持っている状態を考えると幸先がないように思える。

そんなことを考えている間に仲間達はミノタウロスの群れを討伐完了して戦利品である遺体と斧を集め始める。

「ふぅ。さすがに疲れましたね」

「数だけは本当に多いですね」

慣れてきたころが一番怖いとも言うし皆を労いつつも注意は忘れない。

「慢心して怪我をしてもつまらないですし慎重にいきましょう」

「はーい」

年少組であるカタリーナと天ちゃんは元気よく返事する。

「次のエリアに向かう前に食事にしましょうか」

周囲に注意を払いつつ鍋を取り出し野菜と肉を煮込み即席のスープを作る。

途中襲ってくるミノタウロスもいたが問題なく仲間達が倒し交代で食事を取る。

「この調子では最下層にはいつ頃着くんでしょうかね」

「長期戦を覚悟しましょう。確実に一歩一歩進んでいくだけです」

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