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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百三十八話

結論から言うと低層では相手にならないぐらいの力を仲間達は示し出くわした魔物を瞬殺していく。

受付が言っていた通り数だけは凄まじく素材だけがどんどん溜まっていく。

「頼もしい限りですか無理だけはしないでくださいね」

今も仲間達は魔物の集団を見つけて群れに突っ込んでいく。

ミリアーヌが集団に向かって魔法を放ちミーシャにラファエルに天ちゃんとカタリーナがそれぞれの獲物を構え連携した動きで魔物を屠っていく。

体力も桁違いに増えたようで彼女達は疲れた様子を見せない。

何度か集団を片付けた後念のために休憩に入る。

それぞれが好きな物をマジックバックから取り出しお茶を飲んで休憩している。

「皆驚くほど強くなりましたね」

「カグラさんと死闘を繰り広げていた師匠程ではありませんが」

「アイリさんに感謝ですね。あの特訓のおかげで課題が見つかりましたから」

「ウィリアムさん褒めて褒めて」

「天ちゃんずるい私も褒めて欲しいのに」

天ちゃんが飛びついて来たのにつられてカタリーナも飛び込んでくる。

「二人ともよく頑張っていますね」

二人の頭を撫でてあげるととても嬉しそうな顔をしている。

「天使である私が眷属化したことで堕天したということになるのだろうが力が溢れていますね」

さらりとラファエルが重大なことを言ってくる。

「それは天界に帰れなくなったということでしょうか」

「帰れないとはいいませんが多くの住民はいい顔をしないでしょう。それに今の生活も気に入っていますから」

「そうですか」

本人が割り切っているのに外野から何か言うのも違う気がして押し黙ってしまう。

ここまでほぼノンストップで階層を攻略してきてそろそろ中層に入る頃だ。

「そろそろ中層に突入しますよ。気を引き締めていきましょう」

と言ったものの仲間達は低層と変わらない無双ぶりを見せ破竹の勢いで階層攻略を進めていく。

マクロードの森と違いダンジョンでは一定期間経てば自然と魔物が生成されるので狩りつくす心配をしなくていいのがいい所だろうか。

ダンジョンに入ってかなりの時間が経ち深層に入る手前で仮眠を取らせることにする。

見張りは当然することがなくただ歩いていた自分が受け持ち仲間達の寝顔を見ながらアスカ皇国で仕入れたお気に入りの抹茶を入れて楽しむ。

ただ見張りをしているのでは勿体ない為周囲の警戒をしながらカグラとの修行でボロボロになった魔術回路を瞑想して修復する。

幸い魔物が襲ってくることもなく時間は経ち仲間達が起きてきたので食事を済ませてから深層に進む準備を進めた。

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