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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百三十三話

魔力を回復するためにポーションを飲む。

「強力な能力な半面燃費の悪さは隠しようあらへんね」

「魔力切れとはお恥ずかしい」

魔力切れを起こすのはいつ以来だろうか。

セバスチャンと修行と称して模擬戦をしていた頃を思い出す。

瞑想をして魔力の回復を促すわきでカグラは酒瓶を取り出し一人酒盛りをはじめる。

「動いた後に飲む酒は格別やのう」

アイリに指導を受けているはずの仲間達のほうを見れば死屍累々としている。

今はカタリーナとアイリが対峙しているようだ。

カタリーナは影に溶けたと思うとアイリに素早い連撃を繰り出している。

アイリは大鎌を器用に使いその連撃を綺麗に受けている。

「アイリが大鎌を使ってるところを見るに眷属達の修行も順調なようやね」

「あの惨状で順調ですか」

「アイリはわいの眷属の中でも飛びっきりに強いんやで。その子にメインの武器を使わせてるだけで十分すごいことやで」

カグラと二人でカタリーナとアイリの戦闘を観戦しているとアイリが大鎌を一振りする。

それを剣で受けたカタリーナは遠くまで吹き飛ばされる。

着地と同時にカタリーナは影に溶け現れたと思ったらアイリに大振りの一撃をみまう。

アイリはそれを予期していたように大鎌で受け止める。

カタリーナは元々飲み込みが早かったが今回の修行で大きく伸びたようだ。

負けてはいられないなと思いどうすれば眷獣の力をうまく使いこなせるのかを考える。

全体に風をまとうのは効率的とはいえない。

空気の揺れを感知し部分的に風の鎧をまとうのはどうだろうか。

理論的には可能に思えるが実現するためには大変な苦労をすることだろう。

攻撃の面はどうであろうか。

風の刃だけではカグラの防御を突破するのは難しい。

何か手を考えなければならないだろう。

カタリーナの動きを参考に影渡りを有効に使うべきだろうか。

「それで考えはまとまったかや」

「通じるかはわかりませんけどとにかくやってみます」

再びカグラと対峙し色々しかけてみるがカグラはその全てに対応してみせる。

幾度となく斬られ魔力切れを引き起こしその度にどうすれば勝てるのかを模索する。

ふつふつと闘志を燃やし諦めることなく挑み続ける。

「ふふ。これだけズタボロになっても諦めることなく挑んでくるとは。我の思った通り面白い男よな」

魔力切れを起こしたことで魔力の総量は上がり少しずつだが眷獣の力の使い方も分かってきた。

人間としては高い戦闘力を誇ったが故に今のこの状況は楽しくてしょうがなかった。

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