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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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十三話

「ふわぁ~ぁ」

朝日が昇ってくる頃、欠伸をしながらアーネストさんが起きてきた。

「よく眠れたようですね」

「眠れるときに寝ておくのも考古学者の鉄則ですからね」

朝食の準備をしていると匂いに釣られたのかフェンとロンも起きてくる。

「おはようございます。何事もなかったようですね」

パンと昨日の残りのスープに眠気覚ましようにコーヒーをそれぞれの前に用意する。

それぞれ朝食を取りながら今後の予定を確認する。

予定では夕方ぐらいに到着予定だったが昼ぐらいにはつけるのではないかとのことで調査時間が増えるとアーネストは上機嫌である。

火の後始末をして出発する。


順調に進み遺跡群が見えてきた所で小休止し軽食を取って戦闘準備をする。

石のアーチを潜り遺跡内に侵入する。

ここにもゴーレムが配置されていたはずだが反応がない。

以前アーネストがいっていた戦争に駆り出されたという話を思い出す。

「皆さん、そろそろゴーレムのいるエリアに入ります」

先頭を歩いていたアーネストを守るように陣形を整えて慎重に進んでいく。

サーチ内にゴーレムの反応をキャッチするが動く気配がない。

そのまま進み続け目的の遺跡に到着する。

遺跡を守るようにゴーレムが二体鎮座している。

ゴーレムのマスターである自分がいることにより敵対行動を取れないのだ。

ちなみに付近には十体程のゴーレムの反応がある。

「戦闘を覚悟していたが戦わなくていいというのなら都合がいい」

「そうですね。目的の調査をささっと済ませてしまいましょうか。ウィリアムさん荷物をお願いします」

言われた場所にアーネストの荷物を取り出す。

遺跡を見まわすが以前かけた保全の魔法はしっかり働いているようだ。

「私は遺跡の調査をしますので皆さんは念のためここで警戒をお願いします」

「拍子抜けではあるが何があるかわからねぇ。気を引き締めていくぞ」

ダッカスの一言で緩めかけていた気持ちを立て直す。

「それにしてもなんで襲ってこなかったんですかね」

「楽が出来たってことでいいじゃないですか」

誤魔化しながらコーヒーを入れて配る。

「近くで見ると厄介そうだな。剣で攻撃したら刃がかけそうなぐらい固そうだ」

「回避をメインにしてコアの部分を壊すか魔法メインで倒すのが一般的ですかね」

「ウィリアムはゴーレムにも詳しいんだな」

何せ作った張本人なわけだからな。


この空き時間を有効に使うために提案をする。

「ロンさん、昨夜ダッカスさんとも話し合ったんですがよかったら探索魔法を覚えてみませんか」

「教えて貰えるならありがたいですがよろしいのですか」

魔術師は独自の魔術を秘匿する傾向にある。

「えぇ、ロンさんなら悪用はしないでしょうし構いませんよ」

「それではよろしくお願いします」

「魔力を薄く延ばすして広げていく感じで」

「むむ、中々難しいですね」

「いきなり全周囲は難しいと思いますので前方のゴーレムを捕える所から始めましょう」

苦戦しながらも少しずつ魔力を広げることに成功しているようだ。

「あぁ、何か違和感が捕えられました」

「慣れてくれば魔力のパターンでそれが何か予測することができるようになります」

「少し休憩をしてもよいですか。魔力を使いすぎたようです」

術と練習した時間を考えると中級ぐらいの魔力を持っているようだ。

「初めてで違和感を捕えられるようになるのは中々筋がいいですよ。後は経験ですね」


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