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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百二十三話

ギリアムが事態の収束を宣言し徐々に人々が戻りロッテムハルトの復興が進んでいる。

無事であった宿屋を拠点にそれぞれが出来ることをしている。

瓦礫を魔法で浮かし除去し怪我人が出れば魔法で治療を施す。

余っていた肉を提供し炊き出しにも貢献しながら数日過ごしているとセバスチャンから遠距離通信の魔法が届けられる。

『ウィリアム様。王宮からの呼び出しがかかっております』

『わかった。すぐに向かうと伝えてくれ』

『かしこまりました』

散っている皆を呼び寄せ王宮の応接室に飛ぶと国王陛下と宰相が待ち構えていた。

「ウィリアム卿。呼び出してすみません」

「まずは獣人族の集落救援にロッテムハルトの悪魔討伐大変ご苦労であった」

「今回の功績を持って貴方方全員をSランク冒険者といたします。こちらが冒険者カードとなります」

宰相は人数分の冒険者カードをテーブルに並べる。

冒険者カードは独特な光沢を放っている。

「ここからが本題なのだがな」

「同盟国であるリーン連邦からアスカ皇国に動きがあると連絡が入りまして」

「リーン連邦とは聞かない名前ですが」

「ウィリアム卿が知らないのも当然ですな。アスカ皇国が攻めてきたさい隣国と共同で追い返したのですが国政が破綻した国々が寄り集まって出来たのがリーン連邦です」

「ウィリアム卿達には現地に飛んで貰い何が起こっているのかを確認して貰いたい」

「アスカ皇国には興味がありましたから渡りに船ですね」

「そういって貰えると助かる。まずはリーン連邦の首都リーングランデに向かって欲しい」

「路銀と馬車を用意しましたのでご活用ください」

路銀というには大層な額だがありがたく頂戴し王都で必要な物を買い集めた後馬車に乗り込む。

「こうして馬車に乗るのは王都に一緒に向かった時以来ですね」

ミリアーヌは感慨深く思い出しているようだ。

「あの時は二人だけでしたがずいぶん賑やかになりましたね」

「王国を出るのははじめてなので楽しみです」

馬車は野営を挟みつつも問題なくリーン連邦の首都リーングランデに到着した。

「王国とは変わった異国情緒を感じる建築物ですね」

首都というだけあり活気に溢れている。

「まずはお城にいって用事を済ませたらまわってみましょうか」

国王陛下からの紹介状を城の門番に渡すとすぐに謁見の間に通される。

謁見の間には異文化を感じる衣装を着た人々が待っていた。

「ようこそリーン連邦へ。議長を務めるリーン・グランデじゃ」

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