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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百十七話

魔王との激闘を制し仲間達のほうを見ると最後のゴブリンジュネラルを片付けた所だった。

攫われた被害者の女性達を仲間に任せ部屋の入り口に立ち入り込んでくるゴブリンを討伐する。

女性達の体力が回復したのを確認してダンジョンからの脱出を図る。

ゆっくりとしたペースで進み途中戦闘を挟みつつもダンジョンから外に出ることに成功する。

周辺にいるゴブリンと接触しないように慎重に進み狐族の集落についた。

被害者の女性達を集落の者に任せ指令室になっている建物に入る。

「ウィリアム卿。攫われた女性達の救出に感謝する」

「ハリー王太師。騒がしいですが何かあったのですか」

「ロッテムハルトにインクブスを名乗る悪魔が現れ甚大な被害がもたらされた。我々は対応の為に転進することになった」

「ハリー王太師。対応しているギリアム卿からの続報です。現在インクブスを名乗る悪魔は領主館に引きこもり配下と思われる悪魔が街の中で暴れまわっているようです」

「ウィリアム卿達には申し訳ないが休息をとった後飛んで貰いたい」

「わかりました」


「ウィリアムさん行きたい場所があるんです」

「構いませんけどどこに行きたいんですか」

「族長お願いがあります」

「おぉ。ミーシャよ。なんだね」

「祭壇に入る許可を貰いたいのです」

「神聖な場所で通常なら許可を与えない所だが獣人族の危機を救っていただいたということで特別に許可を与えよう」

「皆さんついてきてください」

ミーシャは建物の奥に入っていくと地下に続く階段を降りていく。

「我々の祖先は元々は東の方に住んでいたそうですが迫害を受けて放浪をしていた過去を持ちます。この祭壇は東方の文化の流れを組むものになります」

階段を降りきった所はこちらの様式とは違う変わったものだった。

祭壇の左右には狐をかたどった像が立っている。

天ちゃんは止める間もなく本来止まるべき場所を乗り越え祭壇に入っていく。

天ちゃんが祭壇の中央に立つとまばゆい光が溢れだしてくる。

光りが収まると祭壇の中央には美少女が立っていた。

「天ちゃんなの」

「うん。私が天だよ。いっぱい魔物を倒して成長することができたの」

天ちゃんは手に少し湾曲した変わった武器を持っている。

「天ちゃんそれは」

「ここからずっと東にいって海を渡ったアスカ皇国の武器で刀っていうんだよ」

「どうしてそんなところの武器を」

「私は元々アスカ皇国の稲荷信仰で祭られていた天狐だからね」

天ちゃんは祭壇から出てくるとこう言い放った。

「鬼の季節。こちらでいう所の魔王の季節がやってくるよ。ウィリアムさん眷属を増やすのに中途してるけど後悔しないようにしてね」

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