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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百五話

「これが魔力ですか」

「それでは手と手を合わせて自分の中で循環させてみてください」

「はい」

柔軟性に富んでいてスムーズに循環させてみせる。

「これが基本の瞑想です。しばらく続けていてくださいね」

ラムちゃんの指導を終え次の人に取り掛かる。

中々循環させられない人もいたが順調に講習は進んでいく。

「それでは次は実際に魔法を撃ってみましょう。魔法はイメージが大切です」

威力を落とした魔法を実際に発動してみせる。

「私が魔法障壁で受け止めますので思いっきり威力を込めても大丈夫ですよ」

うまく発動できたものはそのまま続けて貰いうまくできない人はミリアーヌが教えに入る。

ラファエルは武器の扱い方の補助にまわっている。

ギルド職員が合図を送ってくる。

「それでは午前の講習はここまでです。質素ではありますが食事を用意しましたのでゆっくり休んでください」

講習参加者達は思い思いの場所で食事をはじめる。

「みなさんお疲れさまでした。我々も食事にしましょう」

いつものメンバーに周りが怖いのだろうカタリーナを加えたメンバーで食事を取る。

「ウィリアムさん。私まだうまく魔法使えなくて」

「色々な属性が使えると何を使ったらいいか混乱しますからね。まずは一つの属性に絞って練習してみましょうか」

「はい」


午後からも基本を中心にした練習に終始し魔力がきれたものは武器組に合流して練習を続けた。

講習会は順調に進み数日がたった。

「本日は講習会の総仕上げです。私が幻術を使い実戦さながらの状況を作りますので皆さんはそれに対応してみてください」

ゴブリンやウルフを幻術で作りだし講習者を襲わせる。

うまく対応できた者は褒めて対応に失敗した者には何故ダメだったのかを丁寧に教えていく。

夕方までには全員がうまく立ち回れるようになり講習会は無事終了した。

冒険者ギルドの応接室でギルドマスターのガウと向かい合っている。

「今回は講習を開いてくださりありがとうございました。今回のを参考に新人教育に役立たせていただきます」

「こちらこそ長々と訓練場を使わせていただいてありがとうございました」

教える為に考えることは仲間達の成長に大きく貢献したことだろう。

ガウと固く握手を交わした。

「何か困ったことがあったら王宮にお願いします。そうすれば我々と連絡をとることができますので」

「そうそうあんた達の手を借りなければいけない状況にならないことを祈っているよ」

「それでは懐かしの我が家に帰りましょうか」

「セバスチャンさんの御飯が恋しいです」

ミリアーヌと分散して屋敷まで転移した。

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