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駅前に冒険者ギルドが出来ていた  作者: 光晴さん
強者の責任

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第91話 原因究明

注)次の話とつじつまが合わないくだりがあったので、修正しました。




オークション会場を出るとき、俺は奴隷として購入した元同級生を受け取った。

ただし、主人指定は日向さんにお願いする。


元同級生で奴隷の女性だ、俺が主人では気が休まらないだろう。

そう言うことも会って、日向さんを主人としたのだ。


「「ハルちゃん!」」


引き渡し部屋に日向さんと妹の凜の三人で行き、元同級生の高木 岬と一条 奈々美という奴隷を受け取りに来たのだが、高木さんと一条さんは、部屋に入り日向さんを見るとすぐに連れて来た職員の女性を振り解いて抱き着いた。


よほど怖かったのか、不安だったのか二人とも日向さんを抱きしめたまま泣き出してしまったのだ。


俺と、二人を連れてきた冒険者ギルドの職員の女性は、どうしていいか分からずオロオロしていたが、俺はとりあえず高木さんと一条さんの落札金額を支払うことに。


抱きしめられ、泣かれている状況の日向さんに出してもらうわけにはいかず、俺が全額支払うことに……。

二人合わせて、金貨285枚。


俺だけで、払える金額ではなかった……。

考え込む俺の袖を引っ張り、ドヤ顔の凜の顔に少しムカつきながらも貸してもらうことに。

……妹に借金する日がくるとは……。



その後、少し落ち着いた二人との主従契約を、日向さんにお願いする。

後は、二人を連れて借りている家に戻れば終わりだ。


現在、午後六時三十分。

時間も時間なので、詳細は明日聞くことにして、夕食を食べ、お風呂に入り、就寝することにした。




▽    ▽




次の日、リビングにあるソファの上には、高木さんと一条さんが正座していた。


「さて、まずはいつ冒険者になったのか聞こうかな?」


最初の質問は市原さんからだが、俺はまず、この状況をふりかえる。

今朝起きて、朝食をとるために食堂へ行くと、日向さんたち女性陣も起きていてみんなで朝食を済ませることに。


そして明日には帰らないといけないから、今日はどうするかな?と食後のコーヒーを飲みながら考えていると、食堂からリビングへ移動。


そして、目の前の状況だ。

……おそらく、昨日就寝する時に日向さんから話してあったのだろう。

明日詳細を聞くと……。


「えっと、冒険者になったのは終了式が終わった翌日です」

「レンちゃんたちに、誘われて面白そうだから冒険者になりました……」


レンちゃんというのは、元同級生の神田 蓮花のことだろう。

神田さんは、クラスのまとめ役みたいな存在だったし、その人から誘われれば面白そうってなったのかも。


「レンちゃんも、冒険者になっているのね……」

「それで、レンちゃんがいながら、何故討伐依頼を受けたの?」


新城さんが、呟いて腕を組み、日向さんが質問をする。


「それは、大輔君が、冒険者といえば討伐依頼だろうって言って……」

「ちょっと待って、大輔って、新見 大輔か?!」

「う、うん……」


「「あちゃぁ~…」」


俺と悠太は、大輔の名前を聞き、あいつならやりかねないと納得した。

だが、大輔のことを知らない、さやかさんと真之介さんに妹の凜が俺たちを見る。

説明を求めているのだ。


「新見大輔は、体力バカのゲームオタクなんですよ。

体力バカになったのも、ゲームを長時間やるためなんて言う奴なんです」

「大輔の奴は、ゲームのためなら何でもする奴だしな…。

中学の頃、好きなゲームをするために勉強の成績順位で一桁台を出した男ですからね」


本当に、ゲームに命かけている変な奴なのだ。

だが、そんな大輔が討伐依頼を受けたとなると……。


「なあ聞きたいんだが、冒険者になって、こっちに来てすぐに討伐依頼を受けたのか?」

「あ、はい。そうです……」


……大輔のバカ、どうやらスキルの使い方でしくじったようだ。

俺たち地球から来た冒険者のスキルは、選び放題ではあるが、少し使い方を訓練しないと使えないのだが、それが分かってなかったようだ。


となれば……。


「なるほど、討伐依頼を受けて町の外へ行き、魔物と対峙して何もできず、魔法も使えず、命からがら逃げて、討伐失敗したというわけか?」

「!?そ、そうです!よく分かりますね……」


「まあな……」

「町の外に出て魔物と戦おうとしましたが、魔法が使えず、私たちはパニックになり、武器を構えても振り回すのがやっとでした……」

「何とか逃げれたものの、今度こそと、何度も魔物と対峙しましたが……」


どうやっても、魔法が使えず、武器も使えず、とうとうこの二人を残してみんな地球に帰っていったと。


「で、みんな帰ったのに、二人は何故残ったの?」

「それが……帰れなかったんです」

「え?」


高木さんと一条さんが残った理由、それは転送陣から帰れなかったから。


実は、冒険者ギルドで正式に依頼を受けていると、転送陣が使えないのだ。

それは、依頼失敗を防ぐためであり、忘れている依頼を教えるためでもある。

ただし、パーティー単位で受けている場合は、組んでいるパーティーの誰かが残っていれば他のパーティーメンバーは転送陣を使うことができるのだ。


高木さんと一条さんが転送陣を使えなかったのは、二人同時に転送陣に乗ったため。

もし、どちらかが先に転送陣に乗った場合、その先に乗ったほうだけ地球に帰ることになる。



「はぁ~、どうやら君たちは、こっちの世界のことを知らなさ過ぎたことが原因で奴隷になったってことだな……」

「それに、先に帰った大輔たちも問題だな」


真之介さんは呆れているし、悠太は大輔たちを問題にしている。

まあ、大輔たち他のパーティーメンバーのことは措いておいて、高木さんと一条さんをどうするかは決まっている。


「まあなんにせよ、まずは高木さんと一条さんを奴隷から解放してやらないとな」

「そうね、このままってわけにもいかないよね」


俺と日向さんの会話を聞いて、高木さんと一条さんが驚いている。


「私たち、奴隷から解放してもらえるの?」

「ハルちゃん、みんな……」


よほどうれしかったのか、二人で泣きだし、日向さんたち元同級生の女性たちが慰めている。


とにかく、まずは奴隷からの解放。

そうしないと、奴隷のままでは転送陣を通ることができないからな。


後は、今日一日訓練をしてスキルを使えるようにする。

そうしないと、何しに異世界に来たんだってことになるし、地球に帰って他のパーティーメンバーに連絡をとって伝えないとな……。




今日は、ここまで。

次回は、お仕置き……の方がいいかな?







第91話を読んでくれてありがとう。

次回もよろしくお願いします。

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