表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
駅前に冒険者ギルドが出来ていた  作者: 光晴さん
強者の責任

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/120

第77話 新しいメンバー




時刻は午前六時二十九分、〇〇駅前のいつもの待ち合わせ場所には、新しく加わった悠太のおばさんを入れて全員そろった。


「これで、全員がそろったようだし、そろそろ…」

「待って、お兄ちゃん。私の友達がまだ来てないでしょ?」

「ああ、そうだった。ごめん凜、もう少し待つか……」


そうでした、今回は春休みで七泊八日ということもあり、凜の友達も呼ぶことになったんだった。

人数は一人だけってことだから、パーティー人数に数えていいだろう。



そして、十分ほどして凜のお友達が現れた。

付き添いのおじさんと一緒に……。


「ゴメンね、凜ちゃん。お父さんがおじさんの付き添いが無いと外泊を認めてくれなかったの……」

「あ~、場違いなのは分かっています。

申し訳ないですが、一週間、よろしくお願いします……」


凜に謝っているお友達の女の子、そして、俺たちに頭を下げて挨拶するおじさん。

……まあ、いいか。男手が増えるのは、悪くないし。


「歓迎しますよ、一週間だけですが、よろしくお願いします」

「……ありがとう」


このおじさんという人、名前を相原 真之介というそうだ。

ものすごく太っていて、今は無職なのだとか。

ダメな大人感があふれている人だが、態度とかは普通なんだよね。


冒険者ギルドへ行く間、少し話をしてみたんだけど、欠点らしい欠点が太っていることぐらいなんだ。

……まあ、体重が三桁では、階段がきつそうだ。


で、真之介さんを連れてきた、凜の友達が相原 忍ちゃん。

うちの凜と違い、真面目そうな女の子で委員長な感じ。

メガネをかけ、凜とおしゃべりに夢中だ。




▽    ▽




「ここが、冒険者ギルドです。さっそく入りますよ~」


駅前の雑居ビルの二階にある冒険者ギルドの扉を開けて、中に入る。

そこは、いつもの冒険者ギルドの風景だ。……見慣れたものだな。


「へぇ~、ここから異世界へ行くのねぇ~」

「……本当にあったんだな」

「凜ちゃんの話してくれた通りの場所なんだね~」


驚き辺りを見回している初参加の三人。

初めて来る人は、必ずギルド内を見渡すんだよね。


初参加の三人が、受付でギルド登録をしている間、俺たちは掲示板を見て情報収集しておく。

悠太と凜は付き添いでいないが、掲示板で情報収集するには、十分な人数だろう。



『今年はオークション開催の年!お金貯めて参加してみませんか?』


ほう、オークションか。

このポスターによれば、武器や防具、魔道具に貴重な薬などが出品されるようだ。

それと、奴隷も出品されるみたいだな……。


「オークションね~……」

「日向さんは、興味あるの?」

「そうね~、どんなものが出品されるのか興味はあるわ。

でも、ここ。奴隷の出品もあるってところ……」


「……気になるの?」

「そりゃあ、ね。人を売り買いできる世界なんだし……。

でも、参加しちゃったら可哀そうとか思っちゃうんじゃないかな~って」


日向さんは、優しいな~。

でも、向こうの世界は奴隷がいる世界なんだよね。

借金奴隷や犯罪奴隷、そして、無理やり奴隷にされた人だっているらしいし……。


俺たちが目の前の奴隷を助けても、俺たちの知らないところでひどい目にあってる奴隷はいるわけだしな……。

レベルも冒険者ランクも低い俺たちでは、出来ることは限られる。



「お待たせ、ギルドカードができたよ」


悠太たちが戻ってきた。どうやら、無事登録できたようだ。

真之介さんたち三人が、ギルドカードを見せてくれる。


「では、更衣室に進みますが、貴重品はロッカーに仕舞って下さい。

向こうの世界では、使えませんからね。

そして、向こうに持っていくものを鞄に入れて、更衣室を出るように。

日向さんたちは、初参加の二人を案内してあげてくれ。

俺と悠太は、真之介さんを案内するから」


「了解~」

「では、行きましょう~」


俺たちは、男女に別れて更衣室へ入っていった。




▽    ▽




更衣室で、異世界の服に着替えると真之介さんが驚いている。


「これが、魔道具の服か。俺のサイズにピッタリとは、すごいな……」


そう、真之介さんの体型はすごい。横に大きい体型だ。

その真之介さんの体型に、ぴったりと合わせることができる服だ。

驚かないものはいないだろう……。


「真之介さん、貴重品はロッカーの中っスよ。

日本のお金を両替なんてできないんスから、持っていかない方がいいっス」

「そうか、分かった」


……悠太、何だそのしゃべり方。

お前は、どこの舎弟だ?

それに、その言葉遣いは、丁寧言葉じゃないからな?


……下っ端間、出まくりだぞ………。



俺たちは、自分たちの旅行鞄やスーツケースを持って更衣室を出ていく。

更衣室を出て、俺は旅行鞄の中から、あの『無限鞄』を取り出す。


「康太、その鞄って……」

「ああ、向こうに持っていくものがある場合は、これに入れて持っていくんだ。

そうすると、転送魔法陣で分解されることはないんだ」


そう、この『無限鞄』こそ、地球の物を異世界へ持っていける唯一のアイテム。

一月の初めに行った時、ダンジョンで手に入れてこっちに持ってきていたんだよね。


さっそく俺たちの旅行鞄やスーツケースを、『無限鞄』の中へ入れていく。

スッスッと、抵抗なく『無限鞄』の中に納まってくれる。


「すごいな、それ。

見た目はただの肩掛けの鞄にしか見えないのに、大きなスーツケースがどんどん入っていく。

大きさを変えることなく……」


真之介さんや悠太が驚いてくれるけど、後は女性陣の鞄やスーツケースを入れないとね。

そして、スキルを選び、異世界へゴーだ。




今日は、ここまで。

次回は、スキル選びを見学。








第77話を読んでくれてありがとう。

次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ