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俺はクール、私は怠け者  作者: 火憐ちゃん
4/10

爆発ドールズ

気まぐれ更新です


魔法の言葉、お家帰るを宣言すれば転送室へと強制的に返還される

俺的には状況が全く分かってない

状況を理解しているのは、今死ぬんじゃないかと思うレベルで息切れしているローラだけである


「ゼェ…ハァ…ぅ……さ…さす…って」


そいつは、俺に対して寝ころびながら背中を向ける

ふざけんな、自分でやれよ

ってかそれ演技だしぶっちゃけ余裕だろボケ

よし一発殴るか


「…クールなやつは…さするものだよ」


勿論弱っている奴に手を差し伸べないのはクールではないからな

当然ながらさすってやる

殴るなんてことはせず、握りこぶしは開いて背中をさすってやる


「あぁ~いい感じ」


ニヨニヨ笑うローラ…やべぇ、超うぜえ

いや、俺クールだし

こんなことじゃイラつかないし


「それで…?強制的に撤退させるって何があったの?」


「その前にそれ、今ここにいるってことはまだ生きてる。ギリギリにぶっ刺して操作して言わせたからここにいるなら生きてるよ」


ローラがやっぱり寝ころびながら指さしたのは、血だらけの男

あの…ほら、魔術師のやつだ


「カイル‼?」


そう、カイルだ

重力女が横たわるカイルの傍に座り、安否確認を行う


「息はある…救護班!!急いで呼ばないと」


俺やローラは救護班のお世話にあまりならないので、全くわからないが

重力女は慣れているのか、パパっと救護班を呼び出す


「…何があったかは、後で教えなさい」


俺らを睨み付ける重力女

一瞬だけ、ローラに目をやると目が合い首を振る

あれはローラのせいではないのか、じゃあ関係ないか


「あ~い」


ローラは救護班と一緒に去る重力女に対していつも通りのだらけきった返答する

そして残った二人

というか、俺とローラ


「じゃあ状況説明しながら部屋に戻ろうよ。ってか、めんどいけど報告しにいかないとね」


任務を受けた際には、戻った時には成否の報告を必ず行わなければならないという面倒な手順が存在する

意味としては理解している

成功すれば報酬、失敗すればなぜ失敗したのか。

単純な失敗であり、リトライすれば大丈夫なのか

それが戦力違いでありもっと上位のランクに生かせないと駄目なのか

そんな振り返りをするための手順の一つである


「というか、2回説明するのめんどいからさ寝ていい?」


そういって無理矢理俺の背中に乗るローラ

イラっときたが、クールな俺は素直に背中に乗せる

つってもいつも通りだからな~


暇だし、推理でもするか

ローラで駄目だってことは、単純に考えて実力違いってところか?

相手のボスに魔術使いが殺されかけて、ローラがギリギリ逃げ延びた?


でも後ろに乗ってるこいつ

無傷なんだよなぁ


情報処理能力は操作系の魔法使いだからか群を抜いている

だから、戦いの後に無傷なのは珍しくもないが…《お家帰る》まで使ったのだ

物凄く珍しい

負けん気強いから粘るんだけど、無傷でってことは相当に強い

間違いなく格上だ


つまり…きっと多分相手のボスがなんか滅茶苦茶強くて魔術師が殺されかけたから急いで撤退した!!!


「うん」


まず、ないな

ローラはあの時からほかのチームと一緒に戦うことは避けてきたが、今回みたいに間違って他のチームと共同になった時は、気が乗らないようにしてみせてもちゃんと守っている


ってことは想定外なことが起きた

相手が操作系で上をいかれた?

ならわかるけど、なんか薄い


あ~~~~くそぉ!探偵並みの推理でネタばれ前に答えを導こうとしたが、時間切れだ

報告室が目の前に見えた


「おい、起きろローラ」


「んがっ‼?」


思い切り背中のローラを揺する

本当に女子かと思うほどのアホな声を上げて起きる

だが、俺に乗ったままである

まぁいいけどさ、俺クールだし、そんなね、細かいことはまったく気にしねぇし


「どうも~」


ノックをして入る

相手の許可は聞かない

めんどいし


「はぁ…ノックして直で入るのは貴方たちだけだものね。いらっしゃいクールフェアリー」


溜息交じりに歓迎するオバサン

名前は確か…オバサンだ


クールフェアリーというのは、オバサンがつけた俺とローラの二人のことだ

このオバサンはチームに対して名付ける

正式なものでないが、中には気に入って浸透させるチームもある

俺らのクールフェアリーも気に入っているが、浸透はしない

だって、知り合いいないから!!!


クールが入ってるからな、もう俺に文句はない

ローラがフェアリーってのはびっくりだが、黙って立ってれば小さいのもあるからフェアリーでいいだろう


最初は熱血フェアリーとかほざきやがったから、ぶち殺そうと思ったが…

結果はぶち殺されかけた…このオバサン強いんだよな

ランク的に300位とかいってそう


「やっほ~リータさん、任務完遂報告と、耳入れ話だよ」


そうだ、このオバサンはリータさんだった

俺から降りて気楽に話しかけるローラのおかげで思い出せた


もう忘れない

オバサンって言ったらぶん殴られて死にかけたからな

でもさぁ、40過ぎてそうな感じだからオバサンで合ってるだろ


「はぁ…ローラが耳入り話って、こっちは真面目に聞かなきゃダメじゃないか」


基本的に俺らは

ローラが終わったよ~って言って終了である


他の情報を伝える時は本気でめんどくさいが展開しなければならない情報がある時だ


「んで、めんどいから質問とかなしで」


ローラさんが頷く

ついでに俺も頷いておく


「依頼番号0024115023でドールズの出現確認。ドールズは潰したけど爆発ドールズは確認できず。んで、多分0024115023の世界だと多分いつも通り」


「おや、爆発ドールズってSSレート引き当てたね。というか良くドールズ撃退できたね…あいつらはAレートだから400位前後で向かうべき相手だよ」


「まじかよ…」


爆発ドールズは俺でもちゃんと名前と能力を覚えるレベルの人物だ

化物じみた強大すぎる魔力を持つ魔法使い

性格はまるで子供のようと言われている

得意な魔法は操作

対象の自我を保たせたまま操作しする。それは爆発ドールズの化物じみた魔力により強化+魔法を使うことができるようになり、そいつらはドールズと言われる

そして、その魔法はドールズが死に際、もしくは意思一つで強力な爆弾へと変化する

その威力は条件さえ整えば強固な城壁で覆われた城下都市一帯を軽々吹き飛ばす威力である

ドールズにさせられる条件はまだわかっていない

老若男女問わず、世界も問わず選ばれている

唯一ドールズだとわかるのは、爆発する直前の白い発光だけ

爆発ドールズの実体を見たものはいない


おそらく、さっきまでいた世界の転送先は荒れ果てた大地になっているだろう

あれは、そういう存在だ


レートは簡単だ

Aレートは大体300~499位の超級が相手するレベルである

そしてSSレートは1~10位じゃなければ逃げろと言われている


「何よりも無事で帰ってきてくれてよかったよクールフェアリー」


オバサンがニッコリと笑う

この人のそれは、造りではなく本心からのものだ

だからこのオバサンは好感が持てる


「報告終了。いつも通りの措置よろしく~」


「あいよ、任せておきな」


報告はこれで終わりである

しかし、ドールズとか羨ましい。俺もやりてぇ


「はぁ…イヴがその場にいたら私はもっと楽できたんだけどね」


退出しながらいつも通りにやる気なさげで、呟きながら俺の背中に飛び乗るローラ

おんぶおばけは健在なり



ハチャメチャシリーズ

ネタはあるけど、どう書こうか悩み中うう

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