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俺はクール、私は怠け者  作者: 火憐ちゃん
10/10

覚えた技を披露してやろうか

まさかの投稿ミス…


クールと名乗るのもおこがましいクソみたいな人間

それが、このわたくしでございます。


ある一時はクールだと自覚しておりましたが、おこがましいということを大変自覚しました


「あの…イヴ君?」


「なんでしょうか師匠」


おっと、超越級8位であらせられた師匠から声をかけられてしまった

きちんと姿勢を正して、接しなければ


「…また…ですか…やはり厳しくしすぎた感じですかね…」


師匠の手がふと動くのを微かに察知させていただいたわたくしは反射的に避けようと身体が反応するが、流石の師匠でありますね。

腹に向けて放たれた拳を避ける。最初は避けることすらできませんでしたが、今では拳がギリギリみえ


「ゴフっ!!」


痛い…

カンナのフェイントから蹴りが脳天に刺さった

超痛い!!っての!!


「何すんだこらぁ!!」


「あ…戻りました。あの、とりあえず思考をどこかに投げ捨てるのはやめましょうね」


あ~、なるほど

最近カンナにいじめられ過ぎて時々思考がぶっとぶんだよな

今回は脳天に一撃で戻ったが…もうちょっと優しくしてくれないかな

いや、カンナはかなり優しいんだが、戦闘ということに関しては一切の容赦が無い女神といったところか


ローラが駄女神だとすれば、カンナは聖女に違いない

そしたら俺は一般人Aだな…


「念のためイヴ君、今回の目的とか思い出せますよね?」


3か月ほどカンナに訓練してもらったので、少しは強くなった気がする

技も少し覚えたし、奥の手も増えたし

そう、この3か月ひたすらにカンナにフルボッコされ、城落としを実行し

フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、フルボッコ、城落とし、

どれだけ精神がやられたか


困ったよ

まじで困ったよ

訓練で腕とか普通に切り落とされるんだよ?

わかる?痛みに少しは慣れてるとはいえ、腕切り落とされるんだよ?

足も切り落とされるんだよ?


拷問の訓練もされた気がするよ


「え~と、まず今回の目的は俺の昇格クエストだな。今回のはランク上の奴を殺せばいいだけだ」


ローラも別で昇格クエスト受けてるし。

俺は俺で、昇格クエストとしては楽な部類である

対超級のターゲットを殺せばいいだけだ


カンナからも強級程度の実力はあるとお墨付きをもらったし、カンナと組んで倒してもいいので凄い楽である

ちなみに1999位まで落ちたカンナは今は350位である

お偉いさんとしてはすぐに8位に戻したいらしく、8位は今だ空白になっている


今回のクエストは簡単だ

ターゲットを殺せば良くて、今は転送先からそのターゲットのアジトへとまっすぐに森を突き進んでいるだけである


「大丈夫そうですね。相手によりますが、基本はイヴ君に戦ってもらいますよ?」


「任せろ、少しは強くなったからな」


そう、俺はクールだからそこまで自慢げに実力を見せびらかしたりはしない

グッと握り拳を作ると微笑むカンナ


「さて、敵さんもお見えですけど…戦うに値しない方々は斬っておきましたから安心してください」


カンナからも、ローラからも徹底的に教え込まれた魔力を察知する感覚

それのおかげで敵の集団が接近していることには気付いたが、カンナがにっこりと笑顔を浮かべて刀を鞘にカチンと音を立ててしまうと周囲にいた奴らは真っ二つになっていた


怖っ!ほんと怖っ!

まだ太刀筋見えねえからな


「とりあえず、これでイヴ君は1対1で………」


「どうしたカンナ?」


魔力を察知すると恐らくターゲットである強級の魔力を感じるので、恐らく100m先にいる奴が敵だろう

だが、カンナは別の方向を向いていた


「そのままでお願いします。私は野暮用ができました。倒したら直ぐにアルクエリに戻ってください。私が2日戻らなければ死んだと思ってくださいね」


は?そんな強敵がいるのか?

聞き返す前にカンナはいなくなっていた

恐らく、俺が察知できる距離以上に離れてる敵がいるのだろう

しかもカンナでさえも危険だと判断できると思う敵が

まぁ、俺も油断はできないけどな

カンナには一発も当たらなかったが、いい練習台になればいい


=========================================


「えっと…こんにちわ…」


私の目の前にいるのは、SSレート

ちょっと、本気でやらないと殺されますね


「人形に値する奴がいないか見に来たんだけど、アルクエリの強いやつかい」


「どうも…あなたのことは知っていますよ、爆発ドールズさん」


「あ~やっぱりあんたは私のことを知ってるのかい、まぁだろうね。じゃないとここまで来ないか」


爆発ドールズは、確かドールズをイヴ君…といいますかローラちゃんが倒したはずですので、それの様子見ですかね?

目の前に立っているのは、間違いなく強い相手

魔力は開放していなくても、常人からすれば圧倒的に強大な魔力を持っていると判断できるほどの強さが感じ取れます


眼が見えませんが、だからこそ見えるものも出てくると格好つけておきましょう

眼を瞑ったまま相手できる人物ではないので、最初から全力でいきましょうか




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