表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金色の魔法使い  作者: 小島もりたか
18/18

終章

 今朝も相変わらず、母の殺気で目が覚めた。

 母が敢えて殺気を出しているのは知っていたが、そもそも本気で殺すつもりもないのに、殺気を出せるって凄いことなのだと、今朝目覚めた時初めて思った。


 どうやったら本体を壊さずに刺せるのか分からないが、今朝はうちわが三本、枕に生えていた。何故かそんなところで、季節を感じてしまう。


 次に来る攻撃は読めていた。左から左わき腹を狙った拳が跳んでくる。

 読みは当たった。拳が進んでくる。春斗は僅かに腰を捻って避けながら、右拳を軽く前に押し出した。そこは母の顔面が突き進んでくる位置だった。それを悟った母は、すぐさま軽く首を横にずらして避けた。避けた途端に、音もなく後方に跳躍して春斗と距離を取った。

 春斗と目が合うなり、母は心底嬉しそうな顔で笑った。


「女性の顔を狙うなんて、良い度胸してるじゃない」

「息子の寝起きを狙う人に言われたくないなぁ……」


 母は、何か春斗に心境の変化があったのか訊くような、野暮なことはしなかった。

 春斗は、言わずとも大方理解してしまう自分の母親を、改めて末恐ろしく感じた。


「攻撃してくるからには、本気でしてきなさい。意味がないから。そして私に気をつかなくてもいいから。当たらないから」


 そして先ほどの笑みとは一変して、母は狂気的な笑みを浮かべる。


 ――戦闘狂。


「さあ、好きにいらっしゃい」


 春斗はゴクリと唾を飲み込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ