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18話 気づく想いと目覚めた感情

本当にお待たせした!


活動報告でも書かせていただきましたが、ペンネームを変えさせていただきました。

これからは【朝比奈 江】としてよろしくお願いします!


人と違うことは、そんなにも悪いことだろうか。

生まれつき、目が見えない人や耳が聞こえない人など。足が不自由な人、脳に障害を抱えている人。


「かわいそう」と見られてしまう。


学校は道徳でみんな同じを教えたがる。それは全く意味が無いと思う。だって、同じ人間などこの世に存在しない。


それを普通とすべきだと思う。

男が好きな人。女が好きな人。動物が好きな人。

絵を書くのが得意な人、計算や暗記が得意な人、運動が得意な人。いろんな人がいるからこの世の中は成り立っているのでないか。


人は自分より下を作りたがる。人の上に立って初めて自分を肯定できる。そういうふうに出来ているのだ。


別に心の中で差別する分には構わない。ただ、それを表に出してはいけないと僕は思う。表に出さない限り、それは自分だけの考えだ。それを表に出して人に同意を求めてしまったら、それはイジメに変わる。


この世からイジメは無くならない。差別はなくならない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


眩しい。目を開けるとそこは恐ろしく無機質な壁。

手から伸びる管を見て、病院であることを知る。


僕は手探りで頭の上にあるナースコールを探す。

少し手間取ったが、なんとか見つけ出しナースコールを押した。

すぐに看護師さんが来てくれ、手話で挨拶をしてくれゆっくりと体を起こすのも手伝ってくれた。


『どれぐらい眠っていたの?』

『3日よ』


3日!?僕は3日も...だからこんなに体が重いのか。


そのあとすぐに、先生も来てくれ体と耳の検査を行ってくれた。特に異常は認められなかった。

あの時のことは、一時的ストレスによるものだと言われ、もうすぐ退院出来るらしい。


僕は自分の腕に繋がれた点滴スタンドを引きずりながら病室に戻った。点滴スタンドは冷たく、手の感覚がなくなりそうだ。


病室に戻ったあと、ベッドの横に本や花が置いてあるのを見て廉が来てくれてたのだということがわかる。でも、花というのは廉らしくなくて少し笑ってしまう。


ベッドに腰をかけいつものように読みかけの本を開いた。ふと、いつも使っているしおりが目に止まる。

このしおりは、昔仲の良かった友達から貰ったものだった。このしおりを、彼女が拾ってくれた。

彼女が拾ってくれたから、僕の世界に少しだけ音がついた気がする。彼女に出会ってから、世界はこんなにも明るいのだと気づいた。


あぁ、僕はやっと気づいたよ。

こんな感情を持つのは彼女にだけだ。


「僕は宮村さんが好きなんだ」

声が出たのかは分からない。もしかしたらかすれ声かもしれないし、口が動いただけかもしれない。


でも、これは口に出して言いたかった。

自分に言い聞かせたかった。


この想いを忘れないうちに...


ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。これからも頑張って投稿していこうと思うので応援よろしくお願いします!

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