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14話 暗闇の底への招待状

今回、短いです。

目を開けて入ってきたのは、夕焼けで赤色に染まった空ではなく、寂れた店内だった。

ゆっくり体を起こすと、腕と腹部に痛みが走った。


「っ‥‥!」

思わず、うずくまると頭の上からしわがれた声が降ってきて今いる場所が【よりどころ】であると理解した。

「起きたか」

カウンター席で読売新聞を読んでるはずのマスターが、今日はテーブル席に座っていた。

「風澄と絢香とハルは向こうで寝てる」

マスターが視線を向けた先のソファーにハルは寝ていた。

風澄と絢香はテーブルに突っ伏して寝ていた。


3人が、風澄がそこにいる事を見て体の力がどっと抜けた。僕は寝ていたソファーにもう1度体を沈める。

「メグ‥‥聞きたいことがある」

そう、静かに言った気がした。

「ーーーーーーー」


え?


僕は耳についた補聴器をおもむろに触る。

いや、補聴器に異常はない。なんで、聞こえないんだ。音が拾えないなんてこと、今まで‥‥

あった、あいつらに殴られてるとき唇が読めなくても少しくらい音は拾えたはず。

僕は本当に音も失うのか。


「ーーー!!!!」

肩がぐっと揺さぶられ、顔を上げるとマスターが心配そうにこちらを見ていた。


ただ、僕の動悸は治まらない。息が出来ない‥‥

だんだん見えなくなっていく視界は、僕を何も聞こえない暗闇へ引きずり混んでいった。

ここまで読んでくださってありがとうございます!


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