喜ぶもの
娘1と娘2は、遊園地や巨大プールに連れて行っても喜ばない年になった。
去年なんかは、プールサイドでずっといるのも暑かろうと、娘1を流れるプールに入れたら泣かれた。
母、余計なお世話を取得した。
ディズニー◯ンドに行って、キャラクター帽子を人数分買ってかぶせたら、やっぱり泣かれた。というか、母のテンションに、引かれた。
息子だけが気を使って、喜んでくれた。
母の余計なお世話レベル、ハンパないらしい。
そんな娘たちだが、今年は娘2が、ジョニーズショップに行きたいと言ってくれた。
母、そういうの興味のある。
その間、息子はポケモ◯を探しながら、ジョンプショップに行ってくる。
息子、パパと一緒に向かって行った。
母、そういうのにも興味のある。
娘1、人混みが苦手。
頭はいいのに、方向音痴。家から直線の道、2〜3キロ先にある病院に降ろして、
「もし、迎えが遅かったら歩いて帰ってきてね」
と言うと、途方にくれる。
直線だよ? 一本道だよ? 迷いようがないよ!
なのに反対側へ行こうとする。
勉強の頭のよさと、生活力の頭のよさって、別物なんだなあと実感していたら、娘1考えた。
500円あったら、バスで帰れる。
千円あったら、タクシーで帰れる。
……お金がたくさんもらえるところに就職できるように、がんばってね。
そんな娘1だから、都会に興味がない。
娘2に引きずられ、ジョニーズショップに消えて行った。
娘1、迷子にならないように娘2についていくんだよ!
母は会計の列に並んでるからね!
世間に出たら、娘2が1番適応能力が高いと、母は思っています。




