外食
母、家事の中で洗濯をたたむのが1番好き。
キッチリ真四角にたたむと、達成感がハンパない。
続いて掃除。
もっとも負担に感じているのが、料理だ。
メニューを考えるのが、苦痛で仕方ない。
法律で、今日は何何を食べなさい、と決まっていればいいのにと切実に思う。
ゆえに、外食が大好きである。宝くじがあたったら、毎日外食するのが夢だ。
そんな我が家、今日は息子の漢検が受かっていて、ご褒美外食になった。
最近の小学校は、漢検が学校行事になったりするのだ。
息子は受ける級を間違えた。
4月の申し込みで、みんな1つ前の学年の級を申し込むのに、息子は今の学年の級を申し込んでしまった。
気がついたのは、試験1週間前だった。
道理で
「習ったことないな〜」
と息子が悩みながら勉強していたはずだ。
うちの子、頭悪いんだな〜と思っていて、ごめんよ。
がんばった息子、まさかのギリギリ合格。
144点。
そりゃ、ご褒美しないとね。申し込み間違えたの、ママだもんね。
もちろん運転はパパだ。
母は飲まねばならない、えっへん。
車の中で、娘2と息子が一斉に後ろを向く。
「よっしゃ〜。僕の方が早くゲットできた!」
「私の方が早かったし〜」
お互いのスマホを覗き込む。
「あ、お姉ちゃん! そこにもいるよ!」
息子は競争していることを、忘れる。
「今度は私の方が早かった〜」
「ずるい〜」
……息子。
それにしても2人で仲良く、右向いたり左向いたり。
シンクロか?
娘1、そんな2人を写真におさめる。
パチッとな。




