十一羽 家畜(ニワトリ)異世界の森を探索する ③
短めです、異世界の森探索Partはこれでおしまい。
バァァアアン
大きな音が森中に響く、魔法が当たったゴブリンはお腹に大きな穴が空き倒れている。
「やった…やったわ!!グリム!」
嬉しそうにガッツポーズをして今までにない笑顔をこちらにみせる。
なんとか体制を立て直した俺は、残りの2体に敵意をみせる。
まじかよ!たった一発でこの威力、これが普通か?それとも妖精ちゃんがおかしいのか?チート過ぎるだろ!
「ゴ、ゴブ!?」
2体のゴブリンは今だに状況がつかめていない、魔法が出せないと思っていた妖精が、高威力の魔法をだし、なおかつ一撃で仲間が死んだのだ。
「このまま畳み掛けるわよ!」
その言葉に俺は一体にクチバシを向けて突進をした。
「グガッ!?」
「ゴブ!?」
俺は突進を使って、ゴブリンの脛にクチバシを刺す。
[【突進】のレベルが2→3になりました]
それどころじゃないわ!
いつも忙しい時に出るな!
脛を抱えのたうちまわっているゴブリンにもう1体のゴブリンが付きそう。
「よくやったわ!【ファイアーボルト】!」
倒れたゴブリンを容赦無く攻撃する妖精ちゃん
容赦ねぇ…
近くでゴブリンが焼かれるのを見てしまった…
なぜか気持ち悪くはならないけど、みていてもいいものじゃないな…
「ゴブ…」
やばい!なんかちょっと可哀想に思えてきた!
焼かれてるゴブリンみて凄い悲しそうな顔してるよ!
「残り一体!」
妖精ちゃんは魔法が使えるようになったのが嬉しかったのかどこか楽しそうだ。
「【ファイアーボルト】!」
魔法が出たとともに勝敗が決した。
「倒せた…魔物を倒せた!!しかも3体も!!」
やったー、と俺の首に抱きつく。
ぐえっ!?
ちょ!しまってる!首しまってるから!!
「やったわ!やったわ!!」
聞いちゃいない!
[レベルが3→5になりました]
[レベル5になったためスキル【スローウィングフェザー】を取得しました]
[ゴブリンを倒しレベルが上がったためパッシブスキル【索敵】を取得しました。]
[ゴブリンを倒しレベルがあがったためパッシブスキル【魔物語翻訳】を取得しました。]
おぉ!レベルが一気に2もあがった!
ステータスを確認してみよう!
[ステータス]
Lv 5
[名前]グリム
[性別]不明
[種]ニワトリ
[族]烏骨鶏
攻撃力: 90
防御力: 45
体力: 150
魔力: 150
魔法防御力: 120
素早さ: 100
運: 200
[スキル]
【華麗なる土下座 Lv1 】【防御Lv2 】【リミッター解除Lv1 】【毒攻撃Lv1 】【突進Lv3】【朝の一番鳴きLv1】【ローターホーンLv1】【スローウィングフェザーLv1】
[パッシブスキル]
【転生者の記憶】【鋼鉄のクチバシLv1 】【異世界語】【弱い角Lv1】【魔物語翻訳】【索敵Lv1】
[称号]
【転生者】【 社畜】【家畜】 【融合】【異世界の適応】【鳥目】【ジェスチャー多用】
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おいおい、ステータスの上がりが凄いな、主に運。
なんだこの運は200いったんだが…
そして新しく覚えたスキル!【スローウィングフェザー】だっけか
【スローウィングフェザー】
[説明]
無数の羽を自ら抜けさせ、空中に舞わせる、敵にターゲットをつければ自動で敵を攻撃するが一直線にしか飛ばないので避けられる可能性が高い。
抜けた羽は自動で元の場所に戻るため、無様に鳥肌をみせる心配はない。
羽柄は刃のように鋭く尖っている。
[ポジティブ効果]
羽を投擲し、遠くから攻撃が可能
ターゲットが表示され、自動でターゲットを攻撃する
抜けた羽は自動で自分の体へ帰ってくる
羽が宙に舞っている時は素早さが倍になる
[ネガティブ効果]
貫通効果は低く、攻撃力もすくない
一直線にしか飛ばない
羽が宙に舞っている間は防御力が半減する
羽が宙を舞っている間は魔力が消費する
[EX効果]
羽が敵を追尾する
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きた!やっと遠距離攻撃きた!
それに初の魔力消費型!
消費するのになんだか嬉しい気分、魔法を覚えた気分だわ…
そしたもう一つがパッシブスキルの【魔族言翻訳】だが、これは【異世界語翻訳】と同じだろう、それよりも声帯が欲しい!
喋りたい!
最後に【索敵】だ。
【索敵】
[説明]
常時発動のパッシブスキル、聴覚、視覚、嗅覚が研ぎ澄まされ敵意ある物を発見しやすくなる。
[ポジティブ効果]
敵を発見しやすくなる
[ネガティブ効果]
なし
[EX効果]
なし
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う、うん普通だな、ネガティブ効果とEX効果ないしパッシブスキルって感じだ、そうなんだけどな。
「大丈夫?」
いつのまにか離れていた妖精ちゃんが心配そうに見つめている。
「コケッ!」
大丈夫だ!
「そう?」
倒したゴブリンは妖精ちゃんが耳を取って自分が持っていた袋に入れた、聞くに街や村にある冒険者ギルドに渡せばお金が貰えるとやら。
「授業を聞いててよかったわ」
そのあとゴブリンを近くの木に集めて草を被せた、こうすると1日で魔物が土に帰るらしい、そんな馬鹿な。
夜はゴブリンとの戦闘のせいか俺たちはぐっすりと眠れた。
朝、俺の鳴き声で起きてゴブリンをみに行くと草の盛り上がりが減っていた事から、すでに土に帰りかけている、草の中を見る流勇気はなので、朝食の果実を食べ出発した。
ステータスとかを見やすちようにちょこちょこいじくってるのですが、そもそも文章が読みにくいのにと言う話になりますね。
まったく、その通りです。




