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十羽 家畜(ニワトリ)異世界の森を探索する ②

1度休憩してから、なん時間か歩いた。

木々の隙間から夕日が差し込めている。



そろそろ俺の活動限界か…



「コケ!」


俺はその意味を込めて鳴く



「ん?なによ?」



「コケ!コケ!」



やはり伝わらない。

夕日を交互にみてみる。


「え?ええ、そろそろ夕日が沈みそうね?」



ぐぬぬ!!

なんだこのもどかしさわ!



「コケコケ!!ココ!コケー!」



「わゎ!な、なに!?気でも狂った!?」



お前に言われたくないわ!



「夜になにかあるの?」


おぉ!なんとなくだが伝わっているようだ。


首を縦に振る



んー、と顎に手をあて考えている様子。



「夜、動けないのかしら?」


そう!!そう!!



「コケコケ!!」



「はぁ?あなた魔物でしょう?夜に活動出来ない魔物なんて聞いたことないわ。」



いや、魔物じゃないんだが。



「まぁ、いいわ。今日はこの辺りで野宿しましょう。」


ふぅ、なんとか伝わったな。

話を聞くに魔物は夜行性か?

そしたら、今の俺には脅威でしかない、早急に対策を考えよう。


妖精ちゃんは辺りをキョロキョロみている、野宿する場所を探している感じだ。



「まぁ、都合良く洞窟はないわね。」



そう言うと、なにを思ったのか地べたに寝始めた。

下には葉っぱを敷いているようだが。


俺はそこら辺にある枝を集める。



「??なにやってるのよ」



まぁ見てな、枝を両方に刺して、斜めに括り付けてそれを4列くらい奥へならべて葉っぱを被せれば。


完成!誰でも作れる簡単テント!

まぁ、テントとは名ばかりで人間が下半身だけしか入らないくらいだが、俺たちなら全身入る。



「なるほど!これなら何処ででも雨風しのげるわね!」



そう言うと、木の上に行き、大きな葉っぱを持ってきた。

それをテントの下には敷いたら汚れないで寝れる程にはなった。



さて、そろそろ日が暮れるな。



ガサガサ ガサガサ



ん?

妖精ちゃんは気づいてないな


「コケ!」



「ん?なに?」



ガサガサ ガサガサ



「!!」


どうやら気づいてくれたようだ。

二人で戦闘態勢に入る。



ガサガサ ガサッ



「ゴブ?」


そこから出てきたのは人間の子供くらいの背に全身緑色でお腹がぽっこりとでた



「ゴブリン!!」



ゴブリン?あのゴブリンか!?

すげぇ!本物だ!



「ゴブ!」


「ゴブ」


「ゴブ」



しかも3体!

武器を持ってるな、棍棒か?



「ゴブ!!」



っておい!襲ってきやがった!

容赦ねぇーな!


俺はギリギリで回避出来た。



「戦うわよ!」


妖精ちゃんは俺の背中に飛び乗る。



くそ!やるしかないか!

【ローターホーン】!



新しく覚えたスキルを発動する。


キュイィイィ と勢いよく回転する音が脳に響く、以外と勢いがよく頭が微弱ながら揺れる。



み、見にくい!視界が見にくい!



「くる!」



ゴブリンから振り下ろされた棍棒が角にあたり、弾け飛ぶ。



「ゴブ!?」


ゴブリンは驚き、隙をみせる。



「ファイアーボルト!」


妖精ちゃんは魔法を唱えるが発動しない。


ゴブリンは2体の元へ戻る、3体は顔を見合わせ、頷く。



「くっ…。ごめんなさい…」


魔法が使えないのか!


考える暇もなく、ゴブリンが3体一緒に攻撃をしてくる。


くそ!マジかよ!

【防御】!


体が全身を覆う綺麗で真っ白な羽はゴブリンの攻撃で散って行く。


ぐっ!あのウサギの突進よりかはマシだが3体同時はまずい!!



「きゃ!」


なんとか体制を立て直すも、ゴブリンの方が断然有利だ。



土下座を使うか!?いやしかし、だがあれわぁ!!嫌だ!!


【突進】!



「ガフ!?!」


ゴブリンに突進をし一体が怯んだ。


はぁ!?回転してたら貫通上がるんじゃないのかよ!

痣が出来てるだけて刺さってすらない!どんだけ弱いんだ!



「後ろ!!」



いつの間にか後ろを取られていた、妖精ちゃんが気付くも避けられない。



ぐはっ!!



「きゃぁあ!!」


妖精ちゃんは俺の背中から放り出され、俺は攻撃を受け倒れてしまう。



く!立てない!これだから二足歩行は!!

妖精ちゃんの方を見ると、なんとか立ち上がっている。



「ゴブゴブゴブ!」


ゴブリンたちはどうやら笑っているようだ、妖精ちゃんが魔法を使えないのがわかったのか、こいつが立ち上がった所で!と、言わんばかりに腹を抱え笑っている。



「はぁ、はぁ!!馬鹿にしないで!!」


妖精ちゃんは手をゴブリンに向ける



「馬鹿にしないで…私なら出来る…いつものように呼吸を整えて。」


さっきまでの呼吸が嘘のように、静かに整える。


ふぅ、と深く息を吐き、キッ とゴブリンを睨む。



「ファイアーボルト!!」


瞬間、妖精ちゃんの手のひらから紅い陣が形成され、10cm程の真っ赤に燃える火の玉がゴブリンにめがけ飛んでいく。


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