第3話
第3話
[俺氏、部活入るってよ]
来てしまったこの日が、そう部活に入る日が
入る部活は決まっている。俺は、中学の時と同じバスケ部に入る。同じ中学で部活も同じ友達は、この学校のロボット研究部に入るようだ。この学校、ロボット研究部が全国区でそれ目当てに入学する輩も多い。しかし俺は、そんなにロボットに興味はない。まぁそんなことよりバスケ部だ。ここのバスケそこまで強くはない 。しかし、とある先輩がアレなのだ。その先輩の名前は高坂先輩というのだが、体験入部の時から高坂先輩の行動はおかしかった。
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体験入部の時
高坂先輩は、他の先輩と柔軟をしていた。高坂先輩は、背中を押されるたびに「うひゃほおおおおぅぐひゃおあああ」と不思議な言葉を発していた。そして相手の先輩の力が弱いと「なにしてるんだ。弱いよそんなのぉ全然気持ち良くならないよ!もっといじめてよおお!」
そう高坂先輩はドMさんだったのだ。この光景を見ていた一年生全員が同じ事を思った。
あっこの人関わったらいかん人や…
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回想が終わったところで、本格的に部活に参加するので、体育館に入る。そこで改めて希望するポジションと名前を言う。それを一年生全員が終わったところで、キャプテンが一年生全員を集合させた。そしてみんな思った。
あっ詰んだ
そうキャプテンのとなりにあの高坂先輩がいたのだ。
キャプテンが言った。
「こいつは高坂だ。一年生の教育係になったからな分からないことがあったらこいつに聞け」
さらにみんなの顔が引きつった。
え?なんなのこれ?いじめなの?いやあの人だからいじめて欲しいの?そんな疑問が頭を次々をよぎっていく。そんなことつゆ知らず高坂先輩はずんずんとみんなの方に近づいてくる。えっちょっと来ないでください!声には出せないため口をパクパクする俺。そして
高坂先輩何を思ったのかみんなの前に寝転んで
「さあ僕を踏みたまえ!なぁにシューズを新しく履いてきた時にする儀式と同じさ!」
ここまでくるとみんな呆然とする。もうみんな死んだ魚のような目になった。シューズを新しくした時の儀式?それなら分かる。新しいシューズは、足に馴染んでいないそのためシューズを踏んでもらい馴染ませるというものだ。しかし、この行動にどう繋がる?
一つ謎が解けるとまた謎が出る謎が謎を呼ぶなんて
これはミステリー小説じゃないだか…ここには名探偵なんてものはいないし、おい誰かコ○ン呼んでこい!
○田一少年でもいいぞ!
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永遠に続くかとも思えたこの空気。しかし名探偵?の一言で謎が解けた。
「たぶんそいつが言いたいことは自分をシューズのように踏んで自分に馴染んで欲しいということだと思うぞ」
うあっ!高坂先輩なんというドMコミュニケーション!
そんなこんなでなんか部活初日を終えた。
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寮に帰ると木萌君がいた。何の部活に入ったかと聞くとロボット研究部に入ったと返ってきた。そして苦虫を噛みつぶしたような顔になった。たぶんあっちにも変な先輩でもいたんだろう深く聞いても意味無いし。
さてさて寝よう。うあああああ夢に高坂先輩出てきそうだああ!
第4話に続く
笑いどころを作ってみたつもりです。