またお会いしましたね(後編)
お祖父様に会いに学園に向かい、帰りに満開に咲いた桜を見に行った。
桜樹家のお嬢様という立場で生まれた私は色んな作法、教養を受け、日々忙しかった。息抜きで、自分で育てた花や外で庭などの花を見るのが好きだった。
昨日も息抜きで学園に咲いている桜を見ていた。
すると上から突然
「すみません!降りるからそこちょっと離れてください!どっこらせ」
人が急に降りてきた。
ザッ「すみません。木の上で写真を撮ってて…」
降りてきたのは女の子で、私よりも少し高い背。だが、なぜか幼く感じる子どもっぽい雰囲気。明るめのブラウンカラーで肩より少し長めのセミロング。紫がかった瞳をしていた。
反射的に
「こっちこそご、ごめんなさい。木の下にいて。」
とよくわからない謝罪をしてしまった。
驚いたのか女の子は呆然とした。
すると、突然女の子は子どものように無邪気に笑い「また会えたらいいね」と言い去って行った。
次の日、入学式で再会した。
また会えたことが嬉しく思い、話しかけようとしたが、昨日と違い大人びていた。
もしかしたら、違う人かも知れない。
けど、また話してみたかった。
「あの、あの!!」
「はいっ?!」
「またお会いしましたね。」
「またお会いしましたね(後編)」完成いたしました。
文章がおかしいところもあるかもしれませんが、感想などいただけると嬉しいです。
次回は「昇格と依頼」です。