殺し屋少女とお嬢様

またお会いしましたね（前編）

今日は入学式。パパもママもいる。あと、その隣にボスも…。殺し屋集団をまとめるボス、菊田誠一。てか、なんでいるんだよ？ボスって娘か息子いたっけ？たぶんいたしたら、会ってないってことだな。

早く入学式終わらないかな。

「…黒井夢歌」

「はい」

あぁ眠たい。お腹も空いた。

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入学式も終わるとクラスに戻り、クラスの人たちは楽しそうに連絡先を交換し合っている。

はあ、めんどくさいな。

このクラスに知り合いはいない。ボッチはイヤだな〜。最低限話せる子が…

「…の、あの！！」

「はいっ？！」

あっ…

「またお会いしましたね」

確か昨日の…

「昨日の桜の妖精！」

「えっ？さ、桜の妖精ではないです！人間です！それと昨日は自己紹介せずごめんなさい。私は桜樹桃華です。」

昨日の桜の妖精、桃華という子は驚きつつも自己紹介をした。

「ウチは黒井夢歌。よろしく桃華。ウチも昨日、木の上にいてごめんね、びっくりさせたよね」

「いえ、大丈夫です」

よし、なんとかボッチ回避はできそうだ

「これからよろしくね」

「はいっ!よろしくお願いします！」

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