桜の木の下で
4月の上旬。
桜の木の下にいたのは美しい女の子だった。
―バンッバンッ
銃声がうるさい。いつになったら終わるだろうか。いや、そんなこと考えてる暇はない。さっさと片付けてママのご飯を食べたい、腹減った。
「おいっ!ぼーっとしてねぇでさっさと殺るぞ」
「うるさい、腹減ってんだよ!!」
バシュッと血が飛び散る、赤く鮮やかだ。
あぁ綺麗だ。ごめんね殺して、ごめんね仕事なんだ、君もきっとわかってくれるはず…この仕事をしていれば。
ウチは殺し屋だ。
―4月上旬。進学したウチは学園のクラスを確認しに行った。もう桜が咲いてるな〜。さっさと確認して帰ろ。生徒玄関に掲示されてるはずだから、あった。これか…1―G 黒井夢歌。このクラスにはウチの知り合いはいない、うまくやっていけるだろうか?まぁ良い。合わなければ関わらなきゃいい。最低限話せる仲になれば。
「帰るか」
あっ、桜の木。大きな桜だ。この学園の中で1番じゃね。写真撮って、ママたちに送ろ。
この桜の木登れそうだな、登って撮るか。
―パシャッパシャ
よし、いい感じに撮れた。今度こそ帰ろ。
あれ?下に人いる。これじゃ降りれないなぁ、仕方ない、ヤバいヤツと思われてもいいか
「すみません!降りるからそこちょっと離れてください!どっこらせ」
ザッ
「すみません。木の上で写真を撮ってて……」
顔を上げるとそこにいたのは綺麗なキャラメル色のロングヘアー、桃色の瞳にほんのり赤い頬、小柄で小動物みたいだ。可愛いと綺麗、美人。この子を表すにはどんな言葉が良いだろう。妖精でも良い気がする。桜の妖精かな、そっちの方があってるかも。
「こっちこそご、ごめんなさい。木の下にいて。」
桜の木の下にいたのは美しい女の子だった。
読んでいただきありがとうございます。作文だったら小学校や中学でやりましたが、小説を書くのは初めてなのでおかしい点もあると思いますがよろしくお願いします。