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詩集1  作者: 明葉いより
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真っ赤な花

真っ赤な真っ赤な 花が咲きました

あちらこちらで 赤い花が咲きました


幼く拙(つた)く ただ無垢(むく)で

弾けて弾けて 爛(ただ)れて垂れて


花びらが一枚落ちました

もう一枚落ちました


あっという間に枯れて

悲しい涙を流して

一声(ひとこえ)「おかあさん」と泣きました


◆


真っ赤な真っ赤な 花が咲きました

あちらこちらで 赤い花が咲きました


若々しく 瑞々しく きれいで

鮮やかに ただ鮮やかに 燃えて


花びらは 風に舞って燃えました

葉も茎も根も 燃えました


あっという間に消えて

息絶える寸前に

一声「どうして」と叫びました


◆


あたしは/わたしは

何か悪いことをしたのかな?

そこで家族と一緒に

暮らしていただけなのに


たくさんの音が聞こえて

たくさんの揺れが響いて


あたしは真っ赤な花になって散って

わたしは真っ赤な花になって燃えて

あっという間に消えてしまいました


家族も家も故郷の街も

雲も空も森も山も

真っ赤な花になって

みんなみんな

消えてしまいました

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