表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/30

深海の底で

深海の底 光も届かぬ闇に

私たち(・・・)は沈んだまま


(ひざ)を組んで

俯いたまま座り込んで

何も動きたくない

何も感じたくない


苦しいのも辛いのも

感じることに疲れた


自分たちから声を上げても

大人たちに訴えても

一切を無視され

たいしたことはないと

軽く流された


どうせ誰も私たちには

気づいてくれない

助けてくれない


時折人々が泳いでいく

でもすぐそばにいる

私たちには気づかない


私たちの悲鳴や号泣は

どこに向かって

誰に向けて

叫べばいいの?


このまま

闇にまぎれたまま

自我も思考も感情も

深海に溶けてしまえばいい


……いやだよ

……ほんとは

……消えたくないよ

……誰か……、気づいて……


『私』に

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ