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きみの世界はまだここに
きみが離れた世界
キラキラの夢と光
誰よりも純粋な心
ガラスより無垢な希望
青空の果てなき未来
きみが憧れた世界
大人になりたいって
身長が伸びて喜んで
お手伝いして褒められて
勉強がんばって
テストで万点取って
ちょっと得意げになって
きみの明るい声が弾ける
きみが捨てた世界
未来とか希望とか夢とか
そういうのは見向きもせず
現実を見ていく
将来って考えると重くて
自分と周りを認識する
人間関係を選別していく
人生の階段を上がっていく
勉強だけじゃない
様々なスキルを身に着けないと
そして最後には働かないと
お金を稼がないと生活できない
現実の厳しさの中で
きみは一人の社会人として生きていく
それでも──
きみが去った世界
心に残っている純粋は
いつまでもいつまでも
煌めきを秘めたまま
幼き思い出の奥で
きみを待っている




