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永久の刹那

(うつろ)でいいから

あなたが息づく世界に

ただ寄り添っていたい

そこには私の望むすべてが

優しくあるから


あなたのすべてを

私の心に映し感じさせて

あの頃のように

穏やかな日々を

ただ繰り返していたい


だから 

どうか消えないで

この命が尽きるその時まで

あなたの傍にいさせてほしい



(にせ)でいいから

あなたが息づく世界に

ずっと寄り添っていたい

もう二度と 

こんな瞬間はないと

わかっているから


私はあなたを深く愛す

あなただけを愛する

もう一度 誓いを交しましょう


私とあなただけの優しい幻には

遠い昔の面影が陽炎のように揺れる

私たちの影は熱くたゆたう

太陽と月がまばゆく輝き

私たちの心に

確かな鼓動と愛の灯をもたらす


あなたは私をそっと抱きしめて

愛の口づけを交わす

待ち望んでいた 永久の刹那


二人だけの静かな結婚式

祝福は

星々の煌めきと虫たちの歌声

そして──

あの頃と同じように

小さな家で一緒に暮らす


何てことはない日常が

とてつもなく儚くて

とてつもなく幸せで


日々

あなたとの繋がりを大切に想う

お互い胸の中に

小さな不安を隠しながら

いつか終わりが来ることを

二人で怯えながら


終わりがないことを 一途に夢見て

胸を締め付ける喜びと

疼くような愛を

永久の刹那に深く秘める

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