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chat GPT-4oと協力して書いた短編集  作者: sk
地獄の公爵と少年が、一緒にゲームをするコメディ短編を書いて
9/9

地獄の公爵と、少年の奇妙な友情

僕の名前は健太、小学校で使う彫刻刀を探しに家の物置に入ると、そこで、古びた召喚の書を見つけたんだ。

「これ、本当に使えるのかな?」好奇心で呪文を唱えると、炎とともに現れたのは、地獄の悪魔公爵ヴァルザークだった。


「人間の子供よ、何の用だ?魂でも差し出すか?」


「え?いや、そんなつもりじゃなくて…。ええと、そう、暇だから一緒にゲームでもしない?」


ヴァルザークは困惑した表情を浮かべた、でも、少し考えた後、ニヤリと笑って頷いた。

いまなら分かる、きっとヴァルザークも、誰かと遊びたくなったんだって。


「では、契約だ。だがゲームを選ぶのは私だ。何がいい……ああ、これだ!」


召喚したのは、地獄特製のすごろくセットだった。

このすごろくゲームから、僕とヴァルザークの奇妙な友情は始まったんだ。


—☆—


ヴァルザークが説明を始めた。

「恐れるが良い…このすごろくには、普通のすごろくとは違う特別なルールがあるぞ。サイコロを振り、マスに止まるとミッションが課される。そのミッションを成功させれば前進、失敗すれば罰ゲームだ。ゴールした者が勝利し、敗者は相手の言うことを一つ聞かねばならない」


「罰ゲームって何?」と僕が恐る恐る聞くと。


「ふむ、人間の子供なら……唐辛子を10本丸かじり、だな」


「地獄の刑罰かるっ!」


そうして、僕とヴァルザークのすごろく勝負は始まったんだ


1ターン目、僕が最初のサイコロを振った


「5!」


止まったマスにはこう書いてあった


 ”数学問題:72×5=? 制限時間30秒”


「えーっと、72×5……ニゴジュウ…シチゴ…あ、360!」


「クックック…正解だ。なかなかやるな、人間の子供よ」


ヴァルザークが感心して拍手を送る。次はヴァルザークの番だ。


「いくぞ!」


彼が振ったサイコロは「6」。止まったマスにはこう書かれていた


 ”日本の学校給食を食べてみよう”


「給食とはなんだ?地獄では聞いたことがないな……」


召喚された給食のトレイを手に取り、ヴァルザークは慎重にひじきを口に運んだ。


「……うむ、意外と悪くないな」


—☆—


中盤に差し掛かり、僕が止まったマスには世にも恐ろしい指令が待っていた。


 ”地獄のカラオケで90点以上を取れ”


健太は地獄のカラオケマシンの前に立たされた。


「これ、ぜんぶデスメタルだ」


一方、ヴァルザークも苦戦。彼が止まったマスにはこう書かれていた。


 ”人間の子供の手伝いをする:宿題サポート”


「なぜ私がこんなことを……」と嘆きつつも、意外と算数の説明が上手いヴァルザーク。少し、お父さんみたいだなって思った。


—☆—


ゴール目前、僕とヴァルザークはほぼ同じ位置にいた。最後のミッションは、お互いに挑戦し合う内容だった。


健太の指令は、


 ”地獄の伝説料理を完食せよ”


ヴァルザークが召喚した料理は、明らかに湯気が黒いし。ピーマンとニンジンがゴロゴロ入っていた


「こんなの……人間の食べ物じゃないよぉ、本当に食べられるの?」


僕は涙目になりながらもなんとか食べ切り、ヴァルザークは嬉しそうに手を叩いた。


ヴァルザークの指令は、


 ”人間の子供に負けを認め、謝罪せよ”


ヴァルザークは大きな溜息をついた。


「よかろう。人間の子供よ、そなたの根性には敬意を表する。すまなかった」


子どもを相手にあやまるヴァルザークは、なんだかちょっと、楽しそうだった。



—☆—



勝負が決着し、ヴァルザークは契約通り、健太の願いを一つ聞くことになった。


「また、いつか遊びに来てよ!」


ヴァルザークは少し驚きながらも笑みを浮かべた。


「そなたのような相手も悪くない。もしも、次も暇だったら召喚に応じてやろう」


そして、炎とともに地獄へ帰っていった。



僕の部屋には、彼が忘れていったすごろくセットが残されていた。


いや、忘れていったんじゃない。きっと、また遊ぶときのために置いていったんだ。



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