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9.おっきくなったね…

気づけばあっという間に入学して1ヶ月が経った。


「身体測定をするから、名前順で並ぶように」

先生がクラスに呼びかける。


「あたし、身長伸びてるかなー

 身長低いの地味に嫌なんだよなー」

美咲がそう言った。


「前測った時は何センチだったの?」

「んー、152とかだったかな?」

幸村が聞くと美咲はそう答えた。


「そういっとけば、桃華って身長高い方だよね」

幸村がそういった。


「前測った時は160センチピッタリだったけど、

 伸びてるかなー、

 もう私は満足してるんだけどね」

「なに?嫌味ですか?」

桃華に対して美咲は冗談混じりに言う。


「そういうゆきむらくんは身長いくつなんですか?」

玲奈が幸村に聞く。


「173ぐらいだったかな?

 せめて175以上は欲しいなって思ったり」

「はい、そこ!

 喋らずに並ぶー!」

幸村が言った直後に先生が注意した。


身体測定後、

「やったー! 

 身長5センチも伸びてたー!」

玲奈が嬉しそうに言った。


「何センチから何センチになったの?」

「えーと、139から144センチ!」

(やっぱ小さくて可愛い…)

幸村は心の中でそう思った。


「ゆきくんは何センチだった?」

桃華がそう言った。


「実は、175センチでした!!!

 ほんとに嬉しいね!」

幸村は高校生活で一番嬉しそうだ。


「おっきくなったね…」

「え?」

「んん、なんでもない…」

(一旦今日は捗りそうだな…)

桃華の呟きに対して幸村はきもいことを考えてた。


放課後、いきなり朱里がやってきた。 

「ねえねえ、ゆきむら〜!」

「天ヶ瀬さん、なんですか?その呼び方?

 いつからそんなに馴れ馴れしくなったんですか?」

「だってー、私は好きってわけじゃないけど、

 ゆきむらが好きそうだから?

 そう言う感じにしてあげるだけだし!

 彼氏彼女なら呼び捨ては当然でしょ?」

玲奈に対しての朱里のカウンターは強かった。


「ゆきむらくん、

 こんなア◯ズレに興味あるんですか?」

「誰がア◯ズレよ!

 初めて好きになった人がゆきむr…

 なんでもない、とりあえずア◯ズレじゃないわ!」

「玲奈、人に対してそんなことは失礼だぞ」

幸村はどうしていいかわからなかったから、

とりあえず、玲奈を説教した。


「だって、

 いつ取られてもおかしくないんですから…」

「言っとくが、“まだ”俺は

 誰のものでもない!」

幸村が誇らしく言う。


それを横で見ていた美咲は

(何バカな会話してんだこと…)

と思っていた。


家にて、

「ゆきむら〜この子知ってる?

 この子超絶美人じゃない?

 話したことある?」

と母に聞かれた。


「どれどれ?

 ん?あ、スーーーーー

 し、知らないかな…」

(全然天ヶ瀬さんだ…)

「あらそう、

 多分前の子達が晩御飯の時に言ってた

 この子じゃないかな?」

「そ、そうだね、

 そうかもねー!」

幸村は必死に誤魔化す。


すると、

「ピンポーン」

インターフォンが鳴った。


「はーい

 ってもしかしてこのモデルの子?

 是非是非入って!!!」

母が興奮して言う。


「どうしたの?母さん」

「いいから今すぐ玄関行ってきて!」

「しゃーねえーなー」

幸村がめんどくさそうに行った。


扉を開けると、

「ゆきむら、来てやったわよ」

朱里が居た。


「呼んでないです」

幸村は勢いよく扉を閉めた。


「ピッピッピッピッピンポーン」

朱里は無限にインターフォンを押す。


幸村はドア開けて

「おい、インターフォンが潰れるからやめろ」

といい、またドアを閉めた。


「悪かったって!

 私が悪かった〜!開けてよぉ〜!」

朱里の心が折れたようだ。


幸村はまた扉を開けて、

「何の用だ?」

と言った。


「そっとけば、LINE交換してなかったなって…

 私たち付き合ってるんだからそんぐらい

 して、当然でしょ!」

「え?付き合ってるの?」

気づけば背後に母さんが居て、会話を聞かれてた。


「母さん、違うって…」

「玲奈ちゃんはもう捨てたの?」

「おい、捨てたって言い方やめろ」

幸村は冷静に母に対してツッコむ。


「とりあえず、LINEだけ交換するから

 早よ帰ってくれ」

「私のこと、そんなに嫌いなの…」

「ゆきむらって女の子に対してそんなひどいんだ」

「両方俺のこと幸村って呼ぶせいで

 母さんか、天ヶ瀬さんかどっちかどっち

 読者はわかんないだろ。

 はやく共演を辞めさせたいんだ」

幸村は、メタ思考で反論をする。


LINEを交換して、朱里は帰った。


「なんで、あの時は知らないって言ったの?」

母が聞く。


「だって、母さんだるいもん

 前回玲奈達が来た時だって、

 帰ったあと3時間以上、根掘り葉掘り

 取り調べしたんだぞ?ここは留置所ですか?あ?」

幸村はキレ気味で返す。


「だってー、あんな可愛い子達、

 幸村が誰選ぶか気になるじゃない〜!」

「なんで俺があの中から選ぶ前提なんだよ」

幸村は呆れたように言った。


(でも、もしかしたらいづれ選ぶ日が来るのかもな…

 いや、無いな)

幸村はそう思った。


やはり俺の青春ラブコメはまちがっt…

「ちょっと待ったー!物語のナレーション的なやつ

 やからって何でも言わしていい訳ちゃうぞ!」


気を取り直して、


俺のごく普通な青春ライフは来る日があるんだろうか



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少しでも面白いと思ったら“いいね”

よろしくお願いします!

土日休みもらってすいませんでした。

正直この一週間はなっちー史上最も忙しい一週間と

なるので全然描いてる暇ないです…

ちょくちょく描いていくんで、ちょくちょくチェックお願いします。大体11月16日目安で!





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