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【S級】
主にヒーラーやバッファ、デバッファがメインを占める
ヒエラルキーの最上位。
それが持つ影響力はこの世全てに関係する。
「こ、こいつらのせいで・・・」
持っていたスマホに力が入る。
実績や結果を軸とする昇格と違い
覚醒の再測定は実施されていない。
つまり一般人にカテゴリーし続けられる中田は
今後も追われることになってしまう。
「システム。」
表示された内容を1つ1つ確認していく。
「レベル100ってどんなんだろ。」
今、中田にそれを把握できる力はない。
だが、過去26年を振り返ってみても
こんな画面の報告例は1件もなかった。
つまり、「俺だけが特別」ということなのだ。
「まずはレベルからだ。」
今後の生存の為にもまずは家を目指す。
・・・・
一般人排除プログラムが実施されてから
まだ半日しか経過していないというのに
500万人近い一般人がもう処分された。
そのほとんどがダンジョンへ遺棄されており
残り700万人も1週間以内に排除することが
ニュースで報道されていた。
「とりあえずレベル上げだけどどうすりゃいいんだ。」
家に帰り目の前の課題と向き合う。
一般人でもダンジョンを潜ることは出来るが
覚醒者で溢れている。
それに討伐でレベルが上がるというのは
ただの思い込みであり確証はない。
【ポンッ】
また急に画面が開いた。
「毎度毎度辞めてくんないかなぁ。」
【チュートリアル】
【敵の接近を確認。スキルを使ってみてください。】
「は?ここ家だぞ。」
画面を閉じようとしたその時。
「ガチャガチャガチャガチャ!」
玄関のドアノブが急に音を立てる。
「バキッ!」
ドアノブが壊れ1人の男が中田のいるリビングへ
上がり込んできた。
「中田だな?政府の者だ。死んでもらう」
そう言うと男は急に襲いかかってきた。
「ちょ!ちょっと!俺覚醒してますよ!?」
「データにはない。諦めろ。」
持っていたナイフを中田目掛けて何度も突きにくる。
「く、ス。スキル!」
今はチュートリアルに従うしか無いようだ。
「【投与】」
男は一瞬驚くも異常は何も無い。
「ふざけているのか?」
「【投与】【散布】」
「もういい。」
床に散らばった本などを足で払いながら
男が近寄ってくる。
「【作成】」
【作成する薬品を選んでください。】
画面には【アルコール・ニコチン・市販薬各種】
これらが表示されている。
「アルコール!」
そう叫ぶと中田の腕にオーラの様なものが纏われる。
「いい加減にしろ!」
突っ込んできた男にそのまま押し倒される。
ナイフが中田の喉元付近まで迫る。
かろうじてその腕を止めてはいるが長くはもたない。
「【投与】」
腕に纏っていたオーラの様なものが
一気に男の体に入っていく。
「お、お前。なにを、、、」
男はそのまま覆い被さる様に倒れ込んだ。
「意味がわかんねぇ。」
そう呟いた瞬間。
【ポンッ】
また、画面が開いた。
【チュートリアル達成】
【報酬として全ステータスポイントが10に変更されます。】
【作成※1段階解放】
自身の魔力を消費し望む薬関連のものを作成します。
【投与】
作成したものを自身及び他人に触れることで
効力を発揮します。
【散布】
作成した物をミストに変換し3m以内の距離で
効力を発揮します。




