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十数年前。世界が変わりそして今日人生が変わった。
【今後のステータス確認には「システム」とお伝え下さい。】
画面がまた目の前から消える。
「てか、生存権どうなってんだよ。」
先程の男が言っていた生存権の破棄。
これを確かめるべくスマホで確認する。
「・・・・は?」
書かれていた内容は非常なものであった
【本日より政府は一般人排除プログラムの実施を決定。現存する一般人全てを対象のため覚醒者の皆さんには一般人への殺人免許証を配布】
「な、なんで。ドッキリかなんかだよな。」
1つの動画を表示する。
母親と幼稚園ぐらいの男の子が追い詰められている場面から再生される。
「こいつらはど底辺です!なので駆除しまーす。」
カメラを持った男が話したのだろう。
その言葉の後、脇から別の男が3人程現れる。
「や!やめてください!私達は覚醒者ですよ!?」
「嘘つくなよ。国から支給されたこのレンズでわかんだよ。」
1人の男がコンタクトレンズの様なものを
カメラに写している。
「ど底辺に嘘つかれた。腹立つ」
そう言うと2人の男が母親を押さえつけた。
「おい。嘘ついたお前が悪いんだからな?」
語りかけた男は持っていた金属バットを
母親の目の前で男の子目掛けてフルスイングした。
「カァーン!」
辺りに血しぶきが舞う。
「い、いやぁぁぁ!」
男の子の頭から血が止まらない。
片目も飛び出しかけている。
だれが見ても分かった。
この子はもうすぐ死ぬと。
「お母さん、息子死ぬ前に兄弟見せてあげようや」
そう言うと男達はその男の子の前で母親を犯し始めた。
カメラを持っていた男が母親の様子をしっかりと
画面内に収めている。
中田には耐えられなかった。
「うっ!うぇ!」
胃液を吐き出しその場にうずくまる。
不思議なことにここまでやったにも関わらず
動画は高評価・高評コメントで溢れていた。
「こいつら狂ってんじゃねぇのか。」
さらに関連で記者会見の動画が表示された。
見てみるとその動画でも似たようなことが
配信されていた。
テレビ局職員の数名は一般人を粉砕機に
入れた様子を放送している。
「この決断が出来たS級は本当に凄いですね!」
不意にだろうか、女子アナが漏らした言葉を
中田は聞き逃さなかった。
「S級が?」
急いでスマホ検索をかける。
「あった。」
【S級覚醒者達の提案を受け、政府は本件を可決】




