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「ハンデをあげよう。」


余裕の笑みを浮かべる上地からの提案、、、それは


「先に3発スキルをつかいなさぃ。もがきはするが必ず被弾するよぉ。」


願ってもないその言葉に中田の口元が思わず緩む。


「て、てめぇ。俺のスキルを知ってて言ってんのか?」


「知らないよぉ。でも、大したものでも無さそうだ」


ほら、早く。催促する上地は口を開け両腕も広げる

どうやらまじで3発貰う気でいる様だ。


「・・・後悔するなよ!?【作成】スキル!【投与】」

右腕いっぱいに纏い溜め込んだアルコール成分を

上地の腹めがけ打ち込む。


ドクドクドク、、、投与されている量は

明らか致死量を越えている。



「この量で生きてられるやつなんざいねぇ」


思わず口元が緩む、、、だが視線を上げた瞬間

こめかみに重い一撃をお見舞いされた。


「あぁ。ごめんごめん、、、気持ちよすぎてついねぇ」


うそだろ、、、


ウイスキーボトル(40度)5本分

それを一気に体内へ直接打ち込んだにも関わらず

上地は対して何も感じていなかった。


「あと、2発かなぁ」


「な、なめんなッ!【作成】そして【投与】」


酒でダメならと今度は市販薬によるオーバードーズで勝負に出るもこれすら効果がない。


「ん〜〜。さっきからなにさぁ、、、ちゃんとやりな。殺すよ?」


訳が分からない、、、ただ、それを理解していないのは上地も同じである。


彼はただ、バフスキルにより

常時、自身の細胞を活性化させていただけだ。


だが、それは結果的に肝臓組織や細胞の

処理速度を上げていた。


だから、酒も薬も効かないのだ。



「・・・はぁ。期待してたんだけどねぇ」


ズッ!と強烈な前蹴りが中田のみぞおちに

炸裂し声にならない苦痛をあげながらその場で蹲る。


「ほらほらほらほらほら。死んじゃうよぉ〜〜〜?」


立ち上がれない中田の後頭部を掴み

何度も何度も地面に叩きつけられる。


「しゅっ、、、主君ッ!」


急いで駆けつけたトリスタンも

まるで弄ばれるかの様に顔面を捕まれ

同じ様に地面へ叩きつけられてしまった。


「ははぁ。【パワーゲイン】」


ブシッ。


瞬間増強されたトリスタンの筋肉が

両腕を内部から破壊し神経がむき出しとなる。


「ほぉ。耐えるねぇ〜〜」


一撃での絶命は免れたものの

今まで感じたことも無いような激痛が常にある。


「オオオオォォォォォッ!!」


それでもトリスタンは崩れない。


勢い任せに肥大化した左腕を振り回し

上地の顔面に裏拳をお見舞い。


ごはッ!、、、上地にとってもこれは想定外だったのだろう。


顔面にそれを食らった上地の身体は

宙を飛び後方スカイツリーの支柱に叩きつけられた。


「がッ、、、」


「ぐぁぁぁぁッ!」


声すら出せない程のダメージを負ってしまった

上地にあまりの激痛にのたうち回るトリスタン


この光景に中田はただ、黙って見ているしか出来ない。



「まだ、、、まだ終われんのだッ!」


「ト、トリスタンッ!」


その溢れんばかりの気迫にようやく中田も正気を取り戻す。


「【作成】【投与】」


上地のバフスキルを受けた今のトリスタンからは

A級以上の力が感じられる。


だが、その大きすぎる力はトリスタンを確実に

自壊へと導いていた。


だからこそ、、、「せめて痛みぐらいは」その想いで

作成した覚醒剤を可能な限り投与していく。


「しッ、至高なりィィィィィッ!」


分泌されたドーパミンが一気に体内に回る。



「く、、、油断、、したねぇ。」


頭からは大量の出血、片腕も持っていかれ

臓器もいくつかやられたその状態にも関わらず

上地も立ち上がる。


「キィィィィィシャァァァァァアッ!」


「調子に、、、乗るんじゃないよ、、【パワーゲイン】」


向かいくるトリスタンに再度バフを与え

さらに自壊を速めていく。



今更だが、この世界の覚醒者が使えるスキルは

1つだけである。


極稀に上地の様な2種類以上のスキルを持つ

覚醒者も存在するが、中田の様なステータスウィンドウがない限り基本は1つだけだ。



「な、何故止まらないんだ、、、」


被弾しながらも全くその勢いも緩めない

トリスタンに上地も思わずゾッとする。


複製スキルとなる【リベル・フロア】は1回の使用にき

1時間のクールタイムが発生する。


それでも【パワーゲイン】は無敵であり

これだけの力でS級にまで上り詰めた。


なのに、、、それなのに、、、


「一体ッ!なんなんだよォッ!」


「オォォォォォォッ!!!」



ゴッ、、、


弾き飛ばされた何かがスカイツリー頂上の

天窓に当たった。


【ポン】

【クエスト完了:報酬を確認してください】


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