10
【現在の作成解放は4段階目。レベル50・70達成時の報酬が先払いとなります。】
つまりコカインも覚せい剤も本来であれば
まだ貰える様なものではないのだ。
「すげぇ」
さっそく試してみたい。
だがここでは絶対に使うことは出来ない。
だからこそ中田は須藤に別れを告げ
すぐに出ていこうとした。
すると
「逃げろー!ここがバレた!」
1人の男が奥の方からこちらへ向かって叫ぶ。
それを聞いた瞬間、その場がパニックで染まる。
奥へ逃げようか、それとも下水に飛び込むか。
そこから逃げる選択肢はこの2つしかない。
だが
奥の方も下水も既に対策されていた。
両サイドから覚醒者達が押し寄せ
下水にはなんと魚型モンスターの姿も見える。
そうなると一般人達は必然的に中央によせられてしまう。
「須藤さん。全員あそこに集められる?」
中田が指さすのは後ろの方にある少し開けたスペース
「で、できるよ!あとは?」
「なるべく口を塞いでいろ。いいな?」
中田の指示を聞いた須藤はすぐ行動に移す。
「皆さんッ!こっちの方に移動してください!」
須藤の掛け声により、皆開けたスペースへ急ぐ。
「あ?なんだお前?」
残された中央にぽつんと中田が立っている。
「【作成】コカインを指定。」
腕にオーラが纏い始める。
「んだよ。同業かよ。獲物は分けてやるからどけ。」
そう言うと両サイドから覚醒者達が距離を詰めてくる。
「・・・【散布】」
レベルが30になった事で散布の距離は7mに増していた。
コカインが周囲に拡散される。
だが
「な、なんだこれ!?最高だ!」
「え。」
「あんたまさかバッファーか!?頼もしい!」
コカインはアッパー系の違法薬物だ。
一見マリファナのサティバと同じように
思われがちだが、その効果はレベルが違う。
集中力が増し元気が漲る。
人によってはこれがなければ仕事ができない人や
ここぞと言う時に活用する人もいる。
「まずい。」
全ての覚醒者達が気合いで溢れている。
「ならこいつだ!【作成】市販薬を作成。」
また新たにオーラを纏う。
「【散布】喰らえ。オーバードーズ。」
先程まで気合いで溢れていた覚醒者達が
急に大人しくなる。
「バタっ」「ドタ」
そのまま1人2人と次々に覚醒者達が倒れていく。
【レベルが上がりました。】×10
「コカインはダメだな。」
全ての薬物が決して都合のいい様に発動する訳ではない。
「だけど、この場は抑えられた。」
一般人とその拠点だけは何とか守り抜けた。




