二分の二 作者: 宇月 撓折 どれだけ頑張っても 誰にも認められない 彼女はそう言って泣いていた お前が努力してること 全部全部僕は見てる 僕はそう言って叫んでいた 三年前も一か月前も 結局僕らは似たような会話をして 何年でも何十年でも 同じような笑い声をあげる どれだけ頑張っても 誰にも認められない その続きに彼女は付け加えた 君が見ていてくれるなら 私はもっと頑張れる お前が努力してること 全部全部僕は見てる その続きに僕はこう綴る だから大丈夫 僕が認めてあげるから