表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/132

そして、クラス分け



それから入学式まではあっという間だった。


でも、1週間過ごした事で食堂や浴場の使い方には慣れた。


トレーニングルームや訓練所は、まだ、入学してないという事で、使用できなかった。


日課の訓練は、寮の近くの広場でやった。


そして、本日は入学式。

モルドレッドは、制服を着て、講堂に向かう。


新入生がずらっと集まり入学式が始まった。


といっても、広い講堂に新入生が集められ、校長の長い話を聞いて終わっただけで、特別な事は何も無かった。


入学式が終わると、クラス名簿が張り出された。


クラスは、S、A、B、C、D、E、F、Gに分けられている。


スキルやステータスの高さ等が高い方がSで、下がるにつれてGまで下がっていく。


モルドレッドは、クラスの名簿を見ると、当然、Gだった。


それはそうだ。

スキルが一個なんだから。


ステータスだって上がりにくいんだからしょうがない。


モルドレッドがGクラスに行くと、そこには4人分の机があり、男女が一人ずついた。


クラスにいた男は、赤い髪が特徴的な男の子で、女の子は対象的に青い髪をしていた。


モルドレッドは、自分の名前がかかれた机を見つけて座る。


すると、教室に最後の生徒であろう銀色の髪をした女の子が入ってきて、最後の机に座った。


しばらくして、教室のドアが開いた。

クレア先生だった。


クレア「おはようございます。これからGクラスを担当するクレアです。学校の規定でクラスは6年間変わりません。仲良くしましょう。ここでの勉強や訓練は、あなた達が学校を出た後、どんな道を進もうと死なないようにするためです。他のクラスは気にせず、頑張りましょう。」


クレアは更に続ける。


クレア「このクラスは、他のクラスに比べて能力が低いと言われています。でも、大丈夫です。努力すれば、ある程度は強くなるし、勉強もできます。自分が劣っているなんて考えず、自分の夢に向かって努力しましょう。」


クレアは、モルドレッド達に笑顔を向ける。


クレア「それじゃぁ、皆で自己紹介しましょう。一番右のコウくんから。」


クレアは赤い髪の男の子に向かって言った。


コウ「僕はコウって言います。よろしくお願いします。」


コウが挨拶すると、次に青い髪の女の子が立つ。


ソラ「私はソラ。よろしく。」


ソラの挨拶すると、次に銀色の髪の女の子が立つ。


ユエ「ユエです。・・・よろしく。」


ユエが終わり、モルドレッドが立つ。


モル「モルドレッドです。モルって呼ばれます。よろしくお願いします。」


モルドレッドは挨拶が終わると、椅子に座った。


クレア「皆さん、よろしくね。うちは4人しかいないから、チームはこの4人で決定。集団戦闘訓練やバトルフェスティバルはチーム戦だからこの4人で戦うからね。この後は、身体検査や運動能力測定があるからジャージに着替えてね。更衣室は廊下の突き当たりだから。着替えたら教室に戻ってね。」


クレアから言われたとおり、モルドレッド達はジャージに着替え、教室に戻ってきた。


その後、保健室で身長、体重を計り、訓練所に移動した。


訓練所で運動能力測定をやるためだ。


クレア「これから50メートルダッシュ、立ち幅跳び、1キロマラソンをやります。それではダッシュから。」


結果はこうだった。

50メートルダッシュ

コウ 11,86

ソラ 12,98

ユエ 12,08

モル 11,95

立ち幅跳び

コウ 153

ソラ 146

ユエ 143

モル 149

マラソン

コウ 7分28秒

ソラ 7分45秒

ユエ 7分10秒

モル 7分32秒


クレア「皆さん、頑張りましたね。これから記録が伸びるように頑張りましょう。それでは教室に戻りましょう。」


先生に連れられて、教室にもどった。


クレア「明日から授業が始まります。今日はしっかり休んで下さいね。それでは、授業を終わります。さようなら。」


モルドレッド達は、クレア先生に挨拶すると帰宅した。


クレアが職員室に戻ると、他のクラスの担任の先生から

能力が低い生徒を教えるなんて可愛そうに。

あんなのいくら教えても無駄ですよ。

等Gクラスの悪口ばかり言われていた。


クレアは思う。

何言ってんだ。


スキルに頼りきりになれば、片寄って応用が効かず、技能は下がる。


私はスキルを授かる時に神様から言われた。


スキルに頼ってばかりじゃ成長しないから、努力しなさいと。


私は刀使いのスキルを貰った。


私はスキルをマスターするために沢山練習したし、スキル以外の武器も訓練して、スキル持ちより使えるようなった。


努力すれば、スキルが無くても、色々できるようになるんだ。


絶対、Gクラスを立派に成長させてみせる。


クレアは、心の中で決心するのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ