サンバサンバブンバボンバ
サンバサンバブンバボンバ。
『ナコの街』シリーズに登場する主人公ナコの友達の1人である。
ナコの街第3話『あたしら仲良し5人組!』で初めてナコ以外の同級生が登場したのだが、その中にサンバサンバブンバボンバもいた。
この話もギャグ満載のコメディ作品だったので、笑ってほしかった私は「名前でふざけよう」と考えた。
紹介ではなく、普通に地の文で「○○が言った」というように登場させていった。
1人目はナコだ。
その日、ナコは友達4人を呼んで勉強会を開いていたのだ。
その中であさひという子がコンビニに行ってくると言って抜ける。
その子のいない間にその子の話題で盛り上がるのだが、その過程で彼女たちの名前が出てくる。
次に出てきたのはゆっこだった。多分本名はゆきこなのだろう。
そして次は麤珠美だった。
少しだけエンジンが暖まって来たのではないだろうか。
しかし、次で最後だ。最後はやはりインパクトがほしい。
ということで「よし、サンバサンバブンバボンバにしよう」と決めたのだ。
前置きが長くなってしまったが、これから分析をしていこうと思う。
サンバサンバブンバボンバはまず、4つの部分に分けることが出来る。
当然サンバとサンバとブンバとボンバだ。
これをひとつの名前にしてしまっているのだから正気の沙汰ではない。おそらくその日はヤクでもやっていたのだろう。
面白い言葉を作る手段の1つとして、「繰り返す」というものがある(知らんけど)。
例えばあなたの名前。
あなたの名前は分からないのでゆうきくんだとしよう。
苗字はキリンにしようか。
『キリン ゆうき』
どうだろう。ただの平凡な名前ではないだろうか。
しかし、先程の繰り返しを使うと⋯⋯
『キリン ゆうきゆうき』
明らかに普通ではないだろう。この名前のやつが普通の顔して電車乗ってたら私は怖い。頼むから自力で飛行する人種であってくれ。
そもそも人の名前で繰り返す系の名前ってあるんだろうか。
ラプラプしか思いつかない。
ラプラプ。やはりこれも面白い。名前の可愛さとは程遠い人物だったようだが。
ということでまずは控えめにサンバを2つ付けたのだ。サンバはそこまで面白い単語ではないので、2つになったところで戦闘力も大したことはない。
しかし、このサンバサンバでほとんどの読者の中で彼女のイメージが決まったのではないだろうか。
リオのカーニバルだ。
ただでさえ踊りまくっているサンバが2つもついているのだ。もうあの格好で跳ね回っているくらいのイメージはついてしまうだろう。
そして後半のブンバボンバだ。
サンバサンバサンバサンバやサンバサンバブンバブンバでもそれなりに面白かったとは思うが、やはりそこはブンバボンバだ。
なんというか屁ではないが、暴走族でもないが、ブンバボンバしてるって感じがしないだろうか。
それが合わさってやっとサンバサンバブンバボンバになるのだ。ちなみにこの日はヤクで絶好調だったので一瞬で思いついた。
サンバサンバブンバボンバ。お前なに人なんだ。
ヤクもいいけど、ジョアも好き。