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三年後

あれから、3年が経ち


当たり前のように、なっこは、私の隣で眠る。


朝起きる15分前になると、なっこは必ず「うーーん」と言い出すのだ。


私は、その声を聞くとゆっくりとベッドから離れる。


朝御飯の支度がある程度、出来上がる頃になっこは起きてくる。


「ふぁー」


「おはよう」


「TVつけていい?」


「いいわよ」


TVをつけたなっこは、キラキラした笑顔で私を見つめる。


「なーに?」


「はやて様の映画が始まるって」


「あー。なっこが、好きな俳優さんね」


「明日からだって。」


私となっこは、TVを見つめる。


「皆さん、おはようございます。先生役の吉宮凛です。」


「央美役の鴨池はやてです。」


なっこは、TVに釘付けだった。


映画の紹介が、終わった。


「明後日休みよね」


「うん」


「見に行こうか?」


「はい」


なっこは、キラキラ笑ってる。


辛い精神状態のなっこを救ってくれたのは、鴨池はやてだったと言う。


「楽しみだぁー。」


「仕事頑張れるわね」


すぐに明後日は、やってきた。


【鼓動の速さでわかる事】を見終わった。


「はぁー。はやて様。尊い」


「フフフ、素敵な映画だったわね」


「うん。じれキュンってキーワードで検索されてるらしいよ」


「確かに、大人にはじれったかったわね。」


「エコバッグ買おうかな?」


「それ、可愛いわね。私も買おうかしら」


「静樹に、買ってあげる」


なっこは、エコバックを買ってくれた。


「央美君のお父さんの事、もっと知りたくなった。」


「確かにね。央美君の秘密も知りたくなったわね」


「ねぇー」


なっこのキラキラした笑顔を見れるのは、私はとても嬉しかった。


「みぃキッチンのハンバーガー食べて帰ろうよ」


「うん、そうしましょ」


みぃキッチンのハンバーガーは、凄く美味しくて有名だった。


「はやて様は、静樹と同じって教えてくれたよね」


「そうね。吉宮凛も同じ」


「イケメンは、そっちなんだねー。」


「悲しい顔しないの。そうじゃないイケメンもいるわよ」


「そうじゃないイケメンは、飛び抜けてイケメンではないです。」


「アハハハ、何、それ?」


なっこは、しょんぼりしながら歩いていた。


確かに、芸能界の同じ年齢の人達の中で、鴨池はやては断トツのイケメンだった。


「何食べる?」


みぃキッチンについたなっこは、メニューを見てる。


「サラダバーガーでしょ?静樹」


「それそれ」


サラダバーガーは、バンズのかわりにサラダに包まれている。


私となっこは、それが大好きだった。


「ポテトは?」


「食べる」


「飲み物は?」


「アイスコーヒーにしようかな?」


「私は、オレンジジュース」


そう言って、なっこは注文していた。


なっこは、商品を受け取った。


「さぁー。行こうか」


「そこの公園」


「うん」


私の人生は、なっこといるだけで充分すぎるぐらい。


これ以上に望むことなんてないわ



なっこと一緒に、公園のベンチに座った。


「はい、どうぞ」


なっこは、手ふきを渡してくる。


「ありがとう」


「いただきまーす」


「いただきまーす」


なっこと一緒に食べる。


味覚が戻った事を私は嬉しく思う。


「うーん。美味しい」


「本当ね」


「気持ちいい」


「本当ね」


「静樹は、私の事好き?」


「なーに言ってんの、当たり前じゃない」


そう言って、私はなっこに笑いかけた。


「ありがとう」


「なっこは、私の事好き?」


「当たり前だよ」


私は、なっこのお陰で二時間もゆっくり眠れるようになった。


なっこの体温は、私を眠りに誘ってくれる。


なっこも、また一人で眠れなかったのに、私と眠るとスヤスヤと眠った。


一緒に住んですぐになっこは、あの日私の家で初めて一人で眠れた事を話した。


お酒を飲みすぎても、なかなか寝付けなかったのにと…。


「静樹といると安心するよ」


「私もなっこといると安心するのよ」


そう言って、笑い合ったこの日を私は一生忘れない。



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